乳滴/2017年4月10日号
海外依存と円安の影響
配合飼料価格が前期(1800円)に続いて、第1四半期も600円値上げされた。年度替わりの4月は値上げが相次いでいる。電気やガス代、車のタイヤなどは、燃料や原料の輸入コストが上昇したことによる。当然、為替の円安も影響している。
また、段階的に従来より引き上げられてきた国民年金保険料は月に230円引き上げられ1万6490円となった。マイナス金利の影響で生命保険も販売停止、値上げがさらに広がっている。
社会や生活の変化により、かつての意味合いは薄れたとは言うものの、生活レベルの指標を現すものにエンゲル係数がある。家計の消費支出に占める飲食費の割合のことだ。総務省が1月末に公表した2016年のエンゲル係数が25.8%と29年ぶりの高水準だったことが話題になった。
無職の高齢者の増加や中食が増えたことなども要因だが、特に2014年以降の上昇には生鮮野菜等の上昇、円安の影響で輸入原材料価格が上昇したことも一因として挙げられている。
乳製品関係でも輸入原料の値上げに対して以前からチーズなどは一部で大きさ(容量)を変える対応も行われてきた。少し小さくなったと感じる方もいるはずだ。海外依存が高まれば円安は生活必需品に与える影響は大きい。