乳滴/2017年5月1日号

国産生乳確保の重要性

2017-05-01 乳滴

生乳は生産、消費ともに季節変動があり、消費は夏冬春休み、大型連休等の学校給食用牛乳の休止時期、天候や特売の有無等の様々な変動要因がある。ある準大手乳業クラスで処理量を1週間単位で見ると「1日に200㌧の日もあれば400㌧の日もある」というほどた。しかも、生乳は毎日生産され貯蔵性がないため、「需要に応じた生産、そして飲用向けと乳製品向けを調整することが不可欠」(農水省)な難しさがある。


学乳がなく飲用向けが減る年末年始やこの大型連休中には、バターや脱粉等の乳製品向けに生乳が回り、クリスマス等の最需要期に向け作りだめする時期でもある。ところが、生乳生産が回復せず、飲用牛乳の消費が底打ちし始めたことでこの様相は変わってきた。


生乳過剰時には、買い手(大手乳業等)は、必要な時期に必要な数量を供給するのが、事業者である酪農家の責任。対等な立場のパートナーではないかとの話もあったが、今や長期にわたり安定的に生乳を確保していくことが乳業経営にとっても重要さが増している。


現状は、海外から乳製品を輸入することで、帳尻合わせをしているのが実態であるが、酪農乳業界が一体となって自給率を上げていくのが本来の姿であろう。

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