乳滴/2017年8月10日号
「金銭感覚」に注意を
施設や機械、家、車などの大きな出費を伴う時、金額が非常に大きいものだから、ややもするとオプションや付帯する費用の数十万円の支出に抵抗感が薄れた経験があったという人はいるだろう。あるいは補助金やリース等の助成があるからと、つい大きな買い物をしてしまったりしないだろうか。
意味合いは違うが今、話題の本に「宝くじで1億円当たった人の末路」(日経BP社)がある。急に資産(不労所得)を得てもろくなことにならないと述べている。米プロバスケットリーグを引退した人の60%は5年以内に破産していると紹介している。
宝くじ当選者も親族トラブル、無駄遣い(固定費の高額化)、やる気の喪失など、どうも道を外しやすいらしい。特に「自分は大丈夫と思っている」人ほどリスクが高いとのこと。「人は不慣れな金額の取引は、金銭感覚がマヒして失敗しやすい」と指摘している。
では、どうすれば良いのだろうか。現実的なところでは、親族間のトラブル回避等に税理士、弁護士への相談、複数の金融機関の信頼おける相談者を得て「今の生活を変えない」ことだという。
7億円の当選確率は1千万分の1。夢はないが「そもそも買わないという選択が正しい」と同書は述べるが……?