乳滴/2018年2月10日号
口コミ活用で消拡を
以前ならば「口コミ」と言えば、サービスや商品に関して、身近な人との評価、情報のやりとり、等であった。ところが、インターネットにより情報伝達の空間が限りなく広がった現在、その影響力は巨大なものになった。
SNS(交流サイト)の利用者が急拡大。LINE(ライン)、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック等、交流サイトの利用者はそれぞれ月間数千万人と言われ、時に社会現象を引き置き巻き起こすほどだ。
Jミルクは酪農乳業関係者が一体となって牛乳乳製品の消費の維持・拡大に取り組んできた組織。様々なマーケティングの手法を駆使してきた。
本紙で報じているように昨年度から、いわゆるミルクファンとも言える「牛乳推奨者」(生活者の13%)に対して牛乳乳製品に関する様々な情報を集中的に発信。SNSなどのネットワークを利用して、どのようにすれば消費が伸びるか一緒に考えてもらおうという試みを始めた。
Jミルクの調査では、現在はまだ、牛乳推奨者が信頼する情報源としては、テレビや新聞が上位にある。SNSを通じた情報提供はこれからの分野だ。しかし、昨年の新語・流行語大賞に選ばれたのは「インスタ映え」であったように、情報伝達の多様化が確実に進んでいる。