乳滴/2019年2月20日号
おいしい日本の牛乳
旧正月(春節)を祝う中国や東南アジアからの大勢の観光客が2月4~10日前後にかけて来日。観光地は一段のにぎわいを見せた。訪日外国人が昨年3千万人に達した。驚くべき増加ペースだ。政府が「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を開始したのは2003年。当時の訪日外国人は521万人。目標は1千万人だった。
10年かけて13年に1千万人を突破。15年に2千万人に近づき、その後も伸び続けてきた。政府の目標は東京オリンピックの20年に4千万人、30年に6千万人だ。経済成長の柱にしようという狙いで、中国等のビザの発給要件の緩和が増加の大きな要因になっている。
当初は爆買いが話題になったが、徐々に落ち着き、体験・思い出作りの「コト消費」を楽しむ人達が出てきた。中国からの観光客に日本の牛乳が人気だという。大手コンビニの春節前の調査では、200㍉㍑の紙パック牛乳が一番の売れ行きだったという。ホテルでも質が良くおいしいと日本の牛乳が人気だとの報道があった。
牛乳は搾った生乳を殺菌するため加工度が少なく、原料乳の乳質が品質を左右する。日本の牛乳は安全・安心な食品の代表格である。日々、乳質に気を使いながら生産している酪農家にとっては励みになる人気だ。