乳滴/2019年6月10日号
訪日客に伝えたい
旧中山道、馬籠宿~妻籠宿間を歩く人の過半数が訪日外国人で、日本人は少数派、というネットニュースを最近見て、数年前訪ねた木曽路を思い出した。古い温泉に宿泊し、近くに散歩コースがあると聞いて出かけた。昔日の面影を残す宿場をつなぐ自然豊かな小道は約10㌔、のんびり歩いて約5時間。あいにく雨交じりの道程だったが山道ですれ違うのは外人さんばかり。日本人は途中の休憩所の主だけだった。そういえば温泉の朝食の給仕も外人さんが頑張っていた。
新宿駅では、ジャパンレールパス(外国人観光客向けのJR周遊券)を求める訪日客が列をなしているのも、近年見慣れた景色になっている。
そこで提案。日本農業界にはより一層訪日客に歩み寄って頂き、日本の食料・農業をアピールしてはどうだろうか。特に牛乳について言えば、訪日客がコンビニでよく買ってくれるとの話は聞くが、日本の牛乳・乳製品をより強力にアピールするために(限られたスペースであることは重々承知で)英・中・西語等によるPRを商品パッケージあるいは売り場のPOPで示してはどうか。日本で美味しい牛乳が手軽に飲めるのは酪農家と乳業の努力のおかげ、ということが伝われば、日本酪農・乳業のサポーターがさらに広がるだろう。