乳滴/2020年2月20日号
新型肺炎どこまで

中国湖北省武漢市に端を発した新型肺炎が日本でも各地で見つかっている。天皇誕生日を祝う一般参賀の取りやめ、東京マラソンの一般参加中止など大規模行事の見直しが伝えられた。
2月19日現在、中国7万人超の次に陽性患者が多いのがシンガポール81名で次いで日本73名、香港62名などとなっている。なお横浜港のクルーズ船、ダイヤモンドプリンセス号では乗客等の検査の結果454名の陽性が見つかっているが、この件数について厚労省は「WHOの各国の発生状況の報告において日本国内の発生件数とは別個」ということだ。日常的に注意すべきこととして、石けんやアルコール消毒液などによる手洗い、咳エチケット(咳・くしゃみをする際マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使い口や鼻をおさえること)などが推奨されている。
2014年夏、デング熱が日本で約70年ぶりに発生。主に都内の公園で蚊に刺されたことが原因で、特に代々木公園周辺が最も多く、代々木公園は一時封鎖され蚊の駆除も行われた。
感染源が分かれば対策の考えようもあるが、新型肺炎の感染源は今のところ不明で対策が見いだせない状況であり、ここは各国の衛生当局が一丸となり、一刻も早い感染源・感染経路を特定してほしいものだ。