乳滴/2020年7月10日号
オンラインの緊張感

今回の新型コロナは特に東京など首都圏で当面収束しそうになく、本会もオンライン会議を開催できるか検討中だ。個人的な経験でいえば参加者の通信インフラや機材により画像の停止、音声の遅延がよくあり、実際の会議とは違う緊張感が伴う。
テレビで国内アナウンサーと海外特派員のやりとりでよくみるあの焦れったい「間」。日本からの質問に対して「ホントに?」と思えるくらい長めの無反応の間、その後ようやく言葉が返ってくる、あの時に感じる緊張感と同じかも知れない。
ところで新型コロナで大学1年生たちが困難に直面している。入学式はオンライン方式または中止に。緊急事態宣言解除後もネット講義が中心で、クラブ・サークルといった課外活動が自粛に。味気ない大学生活が3カ月続いている。
ある大学の場合ネット講義はズーム、グーグルクラスルーム、あるいはユーチューブと教員により配信方法が違う。課題はネット経由、電子メール等あるいは紙でと一律でなく、今までネットはスマホでSNSと動画ザッピングのみで暮らしてきた若者にとって、使い慣れないPC相手にリモート授講という、従来とは全く違う大学生活になっている。
いろんなことが以前のような状況に戻る時が、果たして来るのか。