乳滴/2020年10月1日号
コロナ疲れを戒める
例年、彼岸には自宅近くの県道は午前は西に向かう車、午後は東に帰る車で渋滞が出来る。街の人が西の丘陵地帯にある墓苑や観光地に出かけるためだ。お彼岸と盆暮れに発生する渋滞が、今年春とお盆は短かった。しかし今回の連休ではそれを取り戻すかのような長い渋滞が連日発生。人の移動が増えたのを感じた。
政府は観光支援事業、GoToトラベルの対象に10月から東京を追加する。各種イベントの人数規制が連休直前の9月19日に緩和され、プロ野球等の観客数も増えた。前後するが東京23区の飲食店への時短営業要請も9月15日に解除。連休中の観光地、特に札幌駅前、横浜中華街、京都などで感染拡大前と比べて人出が大幅に増えたという報道もあった。観光関連業界には明るい話題だ。この間に菅内閣が誕生したこともあり、新型コロナ以外の話題も多かった。
ふり返れば5月25日にコロナの緊急事態宣言が解除となり、不安な中で社会が活動再開を模索し始めたかに見えたが、ひと月後には感染者数が再び増加に転じ暗い気持ちになった。
人数規制緩和やGoToでの移動増が今後の新規感染者数に影響するのか不安はある。正直新型コロナの日々に疲れを感じる。だがここが正念場。キチンと手洗い・消毒、マスク着用を続けたい。