乳滴/2020年10月10日号
若者たちの未来への力

来年の五輪開催を信じてアスリートたちが血のにじむような懸命の努力を続けている。日本の若者が世界を相手にスポーツや文化など、様々な分野で堂々と戦う姿には勇気をもらう。立ちはだかる大きな壁。乗り越えた姿は感動的だ。
例えば卓球。圧倒的な力で君臨する中国選手に勝つことは無理といわれていた。それを伊藤美誠選手(19歳)や張本智和選手(17歳)らが打ち破るところまできた。
子どもの数が減っている中での快挙である。そもそも戦後の第1次ベビーブーム時代に最大約270万人を記録した出生数も年々減少を続けている。19年には厚労省の推計では約86万人となった。それにつれ日本人の人口は、約50万人と鳥取県(約57万人)に近い人口が減少した(20年1月1日現在。総務省人口動態調査)。
大手予備校の東進ハイスクールの運営会社㈱ナガセが高校生7.3万人に将来の夢・目標について実施したアンケート調査では、高校生のリーダー志向は3~4割。ただし、成績に関係なく85%が「人の役に立ちたい」と考えていることが分かった。東進では「何のためにリーダーになりたいのか」という目的意識が重要と指摘している。牛乳乳製品は世界の基礎食料である。酪農でも世界の主要国と競う若者達を望んでいる。