乳滴/2021年1月10日号
どこかに見落とし?
職場や地元で新年の挨拶を交わすがどこかむなしい。例年のお正月のように清々しく晴れやかでめでたい気分にならないのは、新型コロナウイルスの勢いが止まらず、感染の恐れが常にあるからだ。政府は1月7日、4都県の要請を受けて地域限定ながら緊急事態宣言を再び発出した。
昨年春、4月の「宣言」に先立ち、政府は春休みを前倒しする形で全国の学校に臨時休校を要請。学校給食が突然3月早々に中止となり供給側が大きく混乱したが、今回は(今のところ)一斉休校とはならず、そのほか前回とは規制の内容が異なる。社会・経済への影響を最小限に抑えつつウイルス拡大を収束させたい政府の意思の表れだろう。うまい具合に感染者数が減るとよいのだが。
個人としてマスク着用、3密を避け、手洗い・消毒を積極的に行い、食事中は料理に集中、おしゃべりは控えめに…など政府の提唱する新しい生活様式を実践してきたつもりだ。それでも感染者数・重症者数は増加するばかり。
報道によれば新規感染者のうち感染経路不明が6~7割にのぼるという。これは残念ながら感染予防の決定打がまだ見つかっていないということ。あるいは大きな見落としがどこかにあるのか。