乳滴/2021年6月1日号
牛乳 みんなの人気者
6月1日は世界牛乳の日。FAO(国連食糧農業機関)が提唱し、日本でも6月1日を牛乳の日、6月を牛乳月間と定めて牧場から売り場まで、関係者が牛乳を盛り上げる。小売店の売り場もいつもより明るく感じる。
ひとくちに牛乳といっても産地もブランドも豊富、美味しいうえに価格は手頃しかも栄養満点。売り場の優等生といえる存在で健康意識の高い消費者には受け入れられやすい反面、若者のハートを掴みにくい面があるようだ。ほとんどの場合、高校に進むと給食がなく、そこで牛乳との距離感が生まれてしまうのか。しかし例えば牛乳をイタリア語「ラテ」と言い換えると青春真っただ中の高校生もラテ入り飲料に喜んで小遣いを割く。牛乳がより幅広い世代に愛されるための各メーカーの努力を感じる。
ところで最近、自宅での牛乳購入先を、コープの個人宅配から地元ブランド牛乳の宅配に変えてみた。コープの牛乳は生協オリジナルの紙パックだったが、地元の牛乳屋さんのはビン入り。これが家族とくに生意気盛りな子らの眼にも新鮮に映るらしくたちまち飲み干されてしまうのが面白い。昔の牛乳屋さんはスーパーカブだったが、今は軽ワゴンで、販売店によっては牛乳以外の食材も扱っている。利便性向上への牛乳屋さんの努力にも頭が下がる。