乳滴/2021年7月1日号
女性8割が「隠れ我慢」
女性の約8割が、体調がすぐれないのを我慢して家事や仕事を行う「隠れ我慢」をしていることが、漢方薬大手の㈱ツムラのアンケート調査で分かった。全国の20~50代女性1万人にインターネットで「隠れ我慢に関する実態」を聞き3月に概要を公表していた。
特に心配なことは、我慢を続け6割が体調を悪化させていること。医師の診察を受けず、親しい友人にも伝えない実態にあるという。日本女性に多い「隠れ我慢」タイプの1位は、周囲に配慮しすぎる「気遣いさん」。2位が「敏感で傷つきやすい」傾向がある人。別の調査(同年代1千人の「隠れ我慢」女性を対象)では、普段感じている不調の1位が「疲れ・だるさ」2位「冷え」3位「イライラ感」だった。
一方、我慢する不調では「イライラ感」「不安感」「言葉にし難い不調」が上位だった。
同社は「言葉にし難い不調ほど我慢する実態がある。女性の4割は『我慢できるから』『休むほどではないから』と我慢が当たり前と思い込んでいる」と説明している。
酪農女性限定の調査ではないが、うなずけるのではないか。新型コロナ禍や飼料代等の生産コスト上昇などで、生活や経営面でのストレスが高まる環境下にあり、家族間で改めて一度考えてみたらどうか。