全酪新報/2018年6月1日号

「第15回全共、総予算や基本構想を承認」――尾形文清会長「初のブロック開催に意気込み」

2018-06-01

第15回全日本ホルスタイン共進会九州・沖縄ブロック大会実行委員会は5月16日、宮崎市内で第2回目の会合を開き、総予算や具体的な基本構想など開催計画以外で決定していなかった事項を原案通り承認した。共進会と併催で消費拡大イベントなどを開催することが新たに決まった。実行委員会の尾形文清会長(九州・沖縄地区酪農団体協議会会長)は「初めてのブロック開催であり、今までに劣らぬ大会にしたい」と意気込みを語った。大会は約2年半後の2020年10月31日から11月2日の3日間、宮崎県都城市で開催される。

お断り=本記事は6月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「2018年度の乳製品輸入枠は変更せず」農水省――バター・脱粉需給安定で9月末に再度検証

2018-06-01

農水省は5月25日、今後の乳製品需給を見通した結果、バターと脱脂粉乳の各月末の在庫水準は必要量を満たすことから、2018年度の乳製品の輸入枠について、今年1月に決めたバター1万3千㌧、脱脂粉乳2万7千㌧の数量を『変更しない』との方針を発表した。牛乳乳製品課の本田光広乳製品調整官は「現在の在庫水準は十分にあると思うが、夏の暑さがどうなるのかが大きく影響してくる。その影響を見ながら9月末にもう一度検証する」と説明した。


農水省は2017年度より1月にカレントアクセス(CA)輸入分を含めた翌年度全体の乳製品輸入枠を提示する方法へと運用を改善。その後の情勢を検証し、5月と9月に追加輸入をするかどうかを判断している。今年度の5月については、バター・脱粉ともに安定供給に必要な在庫量を満たすと判断した。


それぞれの必要在庫量は、バターは「翌月の最大消費量の2.5倍」を基に試算。脱粉はプロバイオティクスヨーグルトをはじめとするはっ酵乳の好調な推移を背景に、実需者の要望もふまえ「6万㌧」と設定している。


Jミルクが同日発表した需給見通しでは、2018年度の脱粉の期首在庫は前年度比34.7%増の6万5100㌧。生産量は0.4%減の12万1100㌧で、輸入売渡見込みの1万6600㌧と合わせた供給量は13万7700㌧となる見通し。


それに対し、需要量は1.0%増の13万9400千㌧。需要量が供給量を1700㌧上回るため、期末在庫量は2.6%減の6万3400㌧とした。


一方、バターの期首在庫は6.1%減の2万3千㌧。生産量は0.2%減の6万㌧で、輸入売渡見込みの1万5600㌧と合わせた供給量は7万5600㌧となる。それに対し、需要量は2.5%増の7万2400㌧。生産量は微減するが、供給量が需要量を3200㌧上回るため、期末在庫量は13.9%増の2万6200㌧と見通した。


今年度の乳製品輸入枠数量を生乳に換算すると、バターは16万420㌧分、脱粉は17万4900㌧分で、合計33万5429㌧分の生乳に相当する乳製品を輸入することになる。


バター、脱粉ともに2014年以降、追加輸入(CA枠以上の輸入)が続いているが、農水省が輸入ルールの運用を改善した結果、バターや脱粉の需給は以前より安定傾向で推移。実需者側においても現在の供給状況に「問題はない」とする認識を示している。

「中酪、2018年度需給安定化対策で生乳出荷量1.5%増産目指す」

2018-06-01

中央酪農会議は5月21日、2018年度生乳出荷目標数量の指定団体別設定数量を公表した。今年度は全国で708万9812㌧、前年度実績比1.5%の増産を目指す。


前年度の生乳需給安定化対策(計画生産対策)では、各指定団体ごとの受託販売計画を積み上げる方式で目標数量を決定・配分していたが、今年度は4月よりスタートした新たな補給金制度に基づき、各指定団体が作成して国へ提出した年間販売計画の総量を出荷目標数量とする(一部既報)。


今年度の生乳出荷目標数量のうち、北海道は391万3607㌧で3.0%増とした一方、都府県では地域差があるものの、317万6205㌧(0.2%減)。


全体では前年度より10万6703㌧増の1.5%の増産を目標値に定めた。

「牛乳月間がスタート」――6月1日は「牛乳の日」

2018-06-01

6月1日から牛乳月間がスタートした。5月下旬から各地で酪農家や生産者・乳業メーカーによる様々なイベントが開催されている。国連食糧農業機関(FAO)は2001年に、6月1日を「世界牛乳の日」とすることを提唱。日本ではJミルクが2007年に6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」と定めて以来、様々なイベントを開催し、認知度の拡大に努めている。

「夏分娩も初妊牛価格は横這い」――育成・経産は55~65万円

2018-06-01

全酪連札幌支所によると、6月1日現在の初妊牛価格は85~95万円で横這い。年明け以降の価格は春産み需要の影響を受けて高騰していたが、現在の価格は再び落ち着いている状況にある。一方、例年この時期は夏分娩で都府県は導入を控えるため弱含みで推移するが、道内の生産意欲旺盛であることに加え、道内外の大型農家の導入が継続していることから大幅な価格の下落はないとみており、秋口導入を予定している場合は早めの注文を呼びかけている。


また、育成牛(10~12月齢)は55~65万円で横這い。経産牛は55~65万円でやや弱含みと見込まれる。

「中六角氏、迫氏の黄綬褒章を祝う」――酪農関係10団体が都内で開催

2018-06-01

全国酪農協会、全酪連、酪政連など酪農関係10団体は5月15日、2018年春の褒章で黄綬褒章を受章した中六角保広氏(岩手県ホルスタイン改良同志会会長、東北地区ホルスタイン改良協議会会長、50歳)と迫千穂子氏(鹿児島県酪農協青壮年女性会議副委員長、日置市農業委員、67歳)の祝賀会を都内で開催。農水省の大野高志畜産部長、全酪連の砂金甚太郎会長、酪政連の大槻和夫委員長らが出席し、両氏の受章を祝った。

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