全酪新報/2019年4月20日号

「日米物品貿易交渉始まる」――「TPP譲許内容が最大限」日本政府は共同声明の遵守強く求める

2019-04-20

4月15~16日に米国・ワシントンで行われた日米物品貿易協定(TAG)交渉の第1回会合に先立ち、自民党は4月12日朝に開いた会合で、政府側から協議内容や交渉姿勢について説明を受け、同交渉に対する意向を取りまとめた決議を全会一致で承認した(内容は別掲)。政府に対して、「TPPの譲許内容が最大限」とする昨年9月の日米共同声明に沿った交渉対応を強く求めた。決議文は同日、交渉に臨む茂木敏充経済再生担当相に手渡した。

お断り=本記事は4月20日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「協同組合の精神を再考しよう」――全酪協会の馬瀬口会長が東西講演会で畜安法に言及

2019-04-20

全国酪農協会の馬瀬口弘志会長は4月5日、都内に同協会の酪農共済取扱団体の役職員ら100名を集めて開催した2019年度東日本・西日本地区合同酪農講演会で冒頭あいさつ。


昨年施行された改正畜安法について「一部ではいわゆるアウトサイダーへの動きや、反対に『また仲間に入れてほしい』といった感情的な問題があったと聞いている。価値観が多様化する中、新たな課題に戸惑うこともあるが、協同組合の基本精神である助け合いの意味をよく考え、今後も家族経営の利益の最大化を図り、消費者ニーズに応える高品質な生乳生産にまい進していくことが大事だ」と理解を求めた。

「酪農の今を学び、将来を考える」――中央酪農会議が労働改善テーマに報告会開く

2019-04-20

中央酪農会議は3月25日、都内で2018年度JRA事業全国報告会「酪農の今を学び、将来を考える」を開催し、労働改善の取り組みの成果について、農事組合法人サンエイ牧場(北海道大樹町)の辻本正雄組合長と、㈲茶ノ木(熊本県山鹿市)の内ヶ島賢勇氏が発表した。


辻本組合長は大規模牧場が成長するためには、海外研修生による労働力が不可欠である現状を報告。総飼養頭数116頭の内ヶ島氏は、4名体制で1人1日当たり平均7時間労働を実践する一方、最高水準の乳質を実現している実例を紹介した。2氏の発表内容を紹介する。


サンエイ牧場は1994年に3戸の酪農家が共同で設立。3組の夫婦6名で飼養頭数213頭、年間生乳出荷量1857㌧でスタートした。その後、階段を上るように徐々に投資して着実に規模を拡大していった。設立から四半世紀を経過した現在は、総飼養頭数2435頭(成牛1425頭、育成牛860頭、和牛150頭)、出荷乳量は1万4800㌧。役員3名のほか、構成員、パートとエンジニア、海外の研修生9名を含め、40名で切り盛りしている。


2001年にコントラクター(子会社)を設立。近隣農家の作業も請け負っている。土地利用型農業を目指す経営方針から、増頭する度に農地を拡大。現在は採草地480㌶、デントコーン180㌶、てん菜19㌶など耕地面積は合計681㌶と広大で、そのうちの半分は借地となっている。


和牛生産は2007年に開始し、2013年からは素牛作りから肥育まで一貫した体制に移行した。


辻本組合長は「日本人労働力が確保できず、海外の研修生によって規模拡大が順調に進んでいる。現在の研修制度がいつまで続くのか心配だが、将来的に労働力が不足した場合は、徐々にロボット搾乳による経営に転換していかざるを得ないと考えている」と実情を説明した。


その上で「研修生に頼らざるを得ないが、彼らを教育、指導できる日本人を採用しなければ引退できないため、精力的に採用活動に取り組んでいる」と述べた。


一方、㈲茶ノ木は内ヶ島氏夫妻、次男、従業員の4名体制で、経産牛80頭、育成牛38頭を管理。バランスのとれた飼料設計、カウコンフォート重視、衛生的な搾乳作業を経営のモットーとし、牛のことを一番に考えて乳質で勝負している。


20年ほど前、TMRに変更したところ、個体乳量がどんどんと伸び、1万1千㌔を超えたが、ある時突然食い込みが悪くなってしまった。内ヶ島氏は「何が起こったのか分からなかった。よくよく考えたら、人間のエゴで壊してしまったことに気付いた」と当時を述懐した。


その後、繁殖状況と生乳生産を天秤にかけ、バランス良く飼料を設計している。


また、フリーバーン牛舎の暑熱対策、自由に寛げるベッドの確保など快適性を重視したほか、搾乳作業においては基本的な手順を遵守するだけでなく、3カ月に1回のライナー交換や異常発見のための真空メーターの設置に加え、ミルカー装着時間を短くすることを意識した。その結果、安定して高品質な生乳生産を実現した。


5年前に始まった九州生乳販連の生乳品質共励会では、最優秀賞2回、優秀賞3回の実績があり、2017年度の販売乳価は県平均を2.6%上回った。「今後も常に消費者に胸を張って販売できる生乳を生産したい」と強調した。


イタリアン、WCSを生産しているため多忙な時期はあるが、適切な役割分担により4人体制で1日平均労働時間は7.1時間。今後は月2回の定期休暇の確保と分娩間隔の短縮(現在420日を400日以下)、後継者育成に取り組む。

「山地酪農ドキュメンタリー映画5月以降全国公開」――岩手・田野畑村の吉塚牧場の姿描く

2019-04-20

岩手県田野畑村で「山地酪農」を営む吉塚牧場の家族にスポットをあてたドキュメンタリー映画「山懐に抱かれて」(テレビ岩手制作)の試写会が3月26日、東京・渋谷区の日本映画美学校で行われた。映画では、吉塚牧場の開拓者である吉塚公雄さんと妻の登志子さん、7人の子どもたちの営みをはじめ、親子間で衝突を重ねながらも、理想の酪農の実現に向けて山地酪農にこだわりを持って取り組んでいく姿を描いている。4月27日のポレポレ東中野(東京・中野区)での上映を皮切りに、5月上旬に田野畑村で特別上映会を実施。その後、全国で順次公開される運びだ。


吉塚牧場は夫婦2人、息子5人、娘2人の9人家族。牧場は公雄さんが大学卒業後、田野畑村に移住し、1977年に山林を開拓して開いた。現在、乳牛約30頭を飼養し、長男の公太郎さんが責任者として牧場を背負っている。


映画では、経営が厳しいながらも、明るく家族が力を合わせて乗り越えていく様子や作業などが日常風景とともに描かれており、中には子どもが大人へと成長するに当たり、公雄さんとぶつかり合うシーンも。


吉塚牧場は循環農法を活かすべく、「田野畑村山地酪農牛乳」を1996年から熊谷牧場と共同で製造・販売。今では牛乳だけでなく、山地酪農生乳を使用したチーズやヨーグルトを四男の雄志さんが工房で製造。三男で営業責任者の純平さんがデパートでの出張販売など営業に努めている。


遠藤隆監督は試写会の中で、作品の見どころについて「公雄さんを見ていても丸くなった部分もあるが、意思を貫いて山地酪農に打ち込む、そういう変わらない部分もあった。そうしたところを汲み取っていただきたい」とコメントした。

酪農会館建設の経過
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