全酪新報/2020年8月1日号
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「全国の酪農家14400戸に」畜産統計――飼養頭数は3年連続増加、 未経産も4.1%増と好調

2020-08-01

農水省が7月10日に公表した畜産統計によると、2020年2月現在の酪農家戸数は1万4400戸で、2019年2月時点の畜産統計に比べ600戸、4%減と1万5千戸を下回った。一方、全国の乳用牛飼養頭数は135万2千頭で2万頭、1.5%増と3年連続で上回った。このうち、経産牛は400頭増の83万9600頭で前年並み。将来の生乳生産の主力となる未経産牛は、51万2700頭で2万300頭、4.1%増と前年同様順調に推移している。(詳細は全酪新報にてご覧ください)

お断り=本記事は8月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「農水省、改正畜安法の適正運用へ事例集作成」――分かりやすく解説

2020-08-01

農水省はこのほど、改正畜安法上の指定事業者が生乳取引を拒否できるルール違反について、事例集を取りまとめた。問合せフォームに寄せられた相談等に基づいて一般化して整理したもの。


契約違反等の『いいとこどり』は「指定事業者が取引を拒否できる正当な理由」に該当し、指定事業者から出荷を拒否される可能性があるとして、事例を契約前の申出と契約後の申出に分けて、そのルール違反の事由を分かりやすく解説している。


事例集では、18年度より施行した改正畜安法の概要をはじめ、安定的な牛乳・乳製品の供給と安定的な集送乳の実現に向け、「契約に基づく年間を通じた安定した生乳取引」の重要性を強調。▽契約は商取引の基本となるもので契約当事者双方が遵守する義務があること▽いいとこどりは契約違反にあたるだけでなく制度趣旨にも反すること――等も明記している。


なお、生乳取引を拒否できる正当な理由に該当するかどうかについては、①個別のケースごとに法令に則して判断されるものであること②当事者間の合意があれば様々な契約の締結が可能であること――に留意するよう記載している。詳細は農水省HP参照。

「全酪連、生産基盤の維持・拡大に注力」――砂金会長が総会で強調

2020-08-01

全酪連は7月21日、都内で通常総会を開催。冒頭、主催者あいさつした砂金甚太郎会長は、酪農家戸数が毎年減少している現状をふまえ「3月末に策定された酪肉近の方針の基に、いま出来る事を着実に実行に移していくことが重要で、これまでのやり方にとらわれない方法で酪農基盤の維持・拡大に貢献していく所存だ」と述べ、全国連として今後の生産基盤の拡大に向けた取組を引き続き展開していく意向を改めて強調した。


このほか砂金会長は直近の動向として、新型コロナによる生乳需給の混乱や九州地域を中心とした7月の豪雨被害などの影響について懸念を表明した。また、7月1日に行った狭山工場の事業譲渡について言及し、「この決断が本会の経営安定化に少しでも寄与するように最大限努めていきたい」と述べた。

「3組合で代表理事組合長が新任」――ふくおか、鹿児島、兵庫

2020-08-01

▽ふくおか県酪農業協同組合・代表理事組合長=草場哲治氏(6月24日就任)


▽鹿児島県酪農業協同組合・代表理事組合長=轟木孝一氏(6月25日就任)


▽兵庫県酪農農業協同組合・代表理事組合長=吉川稔英氏(6月29日就任)

まきばの四季④「8月のせつない思い出」 酪農家・佐藤博久(秋田県鹿角市)

2020-08-01 まきばの四季_4

6月19日からチモシーの一番草を刈り始めた。その後22日までの4日間と7月9日に青空が出ただけ(写真は6月21日)。これを書いているのは7月半ばだが、刈れるような天気は一向に来ない。こんなに遅れる事は今までなかった。あと5割残っているので天候の回復が待ち遠しい。


我が家で放牧をしていた頃、出入り口の門から100㍍ほどの所にひと坪くらいの面積の凹地(深さ1.5㍍)があった。雨水の浸食で出来たものらしく底に穴があり、その先は沢へとつながっているようだった。念のため、私は凹地から5㍍ほどのところに牧柵を設置していた。


その年の8月、2産目の予定日が近い牛がいた。パンパンに張ってきた乳房を見て「近いな」と思いながら放牧していた。放牧中に生まれれば迎えにいったり、または仔牛と一緒に群れから離れているので探しにいったり。放牧中のお産は自然にまかせていた。


ある日、夕立がシャワーのように激しく30分ほど降り、牛たちは汗やホコリが流されキレイになって帰ってきた。まだお産の気配はないと思った。


翌日も放牧した。その日も短時間の夕立が激しく降った。3日目も4日目もシャワーのような雨が少しの時間降り、真夏の暑さが続いた。


5日目、放牧から帰ったその牛の乳房の張りが朝より緩んでいる気がした。次の瞬間(…お産が終わっている、急いで放牧場へ行かなきゃ…)と放牧場に走り出て見渡したが仔牛は見えない「もしや!」と思い凹地に走ると、穴の底に仔牛が横たわっていた。


生きていた証に凹地の中は踏み固められ平らに。どれほど歩き回り親を探したことか。見上げても見えるのは青空と夜空だけ。少し乾いた瞳にハエが止まっていた。ごめんな。仔牛の頭をそっと撫でたとき、あまりにかわいそうで涙があふれた。その仔牛は雌だった。


きっと凹地の近くでお産したに違いない。生まれた仔牛はよろよろと起き上がる時、運悪く牧柵の下をくぐり抜け、やがてこの穴に落ちたに違いない。親から見れば必死に起き上がろうとしていた我が仔牛が突然視界から消えた…。


牛舎に入れておけば良かったと後悔した。


お産の汚れまで洗い流す雨が毎日降ったあの夏。仔牛にとっては空腹と雨と暑さ。数日間、必死に鳴いても気付いてくれない無念さ。「何十年牛飼いしても自分は未熟者だ」と、そんな思いが交錯した。夕暮れにヒグラシゼミがカナカナと強く鳴いていた。あの夏のことは一生忘れない。(毎月1日号掲載)

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