全酪新報/2020年8月10日号
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「生乳生産量0.9%増見込む」Jミルク見通し――例年以上の道外移出必要

2020-08-10

Jミルクが7月31日に公表した2020年度需給見通しによると、前年度比0.9 %増の増産を見込む。一方、夏場の需要期は都府県の生産量の不足に加え、夏休み短縮による需要変動などが影響し、7~9月期の道外移出量はいずれも前年度を上回る6万㌧超を必要とする見通しとした。7~8月の都府県への移出は前年度よりそれぞれ約1万㌧増加、最需要期の9月の道外移出量は3千㌧多い6万5千㌧を見込む(牛乳類の見通しは次号掲載)。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は8月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「休校でも廃棄乳発生しない」――中酪の内橋常務、今後の需給動向に見解示す

2020-08-10

7月31日に行われた2020年度の需給見通しに関する記者説明会の席上、Jミルクの内橋政敏常務は、新型コロナウイルス感染症が現在も首都圏を中心に拡大している状況をふまえ、今後の需給動向に言及。「今後、場合によっては地域によって一斉休校も想定されるが、春と秋・冬の生乳生産の水準は異なる。仮に学校給食用牛乳の2万㌧の需要がなくなり、脱脂粉乳・バターとして処理されることになっても、この時期の生乳生産の水準からすれば、処理不可能乳は発生しないと計算上は考えられる」との見方を示した。


一方で、現状においてもコロナの感染拡大による社会及び生乳需給への影響が不鮮明な状況から、需給全般について「処理不可能乳、あるいは増産基調にある生産基盤の毀損を回避するよう、業界で一丸となって需給調整に取り組み、家庭内消費の拡大を主眼として多面的な価値の訴求を通じた、継続的な需要拡大の取り組みが重要になる」と述べ、生産者を含む業界全体での対応が重要との認識を強調した。

「九州等豪雨、営農再開・継続を支援」――畜舎修理等に2分の1補助

2020-08-10

農水省は7月30日、先般の7月豪雨で甚大な被害を受けた九州等に対する支援策をまとめた。営農を継続する農業者を対象に畜舎や農業用機械の再建・修繕、簡易な修理・整備等に2分の1を補助するほか、非常用電源の確保に要した経費などに対して支援し、地域の営農再開・継続を後押しする。


畜産酪農関連では畜舎の整備等に加え、乳房炎の治療・予防用資材など予防のための取組に2分の1等、被災農家における酪農ヘルパーの出役に実質3分の1を補助。また、被災により死亡・廃用した場合の乳用牛導入に(補助率:2分の1、1頭当たり27万5千円上限)、停電時の電力確保に要した発電機の借り上げや今後に備えた酪農家やCSにおける非常用電源の整備等(同2分の1)も支援する。


このほか、被災に伴い追加的に必要となった防除・施肥や種子・種苗の確保、営農再開に必要な作業委託等をはじめ、収穫時の調製作業に係る経費等の支援策も合わせて措置した。


31日の定例会見で江藤拓農相は災害支援に向け「(コロナの影響により)なかなか説明会等を地方で開くことが難しい状況だが、各種の専門家チームを編成し、土砂の撤去、ハウスの再建等、個々のステージに応じたサポートを行っていく」と述べた。

「岩竹氏(広島県)の旭日双光章叙勲伝達式を県庁で実施」――20年春の勲章、東京では中止のため

2020-08-10

2020年春の勲章で旭日双光章を受章した岩竹重城氏(73歳、現酪農業、前広島県酪農業協同組合組合長、広島県庄原市)の叙勲伝達式が7月16日、広島県庁で行われた。上仲孝昌農林水産局長は「飼料稲を使ったTMRで良質な飼料の普及に尽力された。酪農に限らず広島県全体の農業部門で栄誉に輝かれた」と功績をたたえた。


岩竹氏は「行政含め関係者のご指導やご支援により受章の栄にあずかった。これは私個人ではなく、皆さんの支えがあった中で私が代表して受け取ったものと考えている」と謝辞を述べた。農水省は春の叙勲を4月29日に発令。新型コロナ感染拡大をふまえ東京での伝達式は中止した。

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