全酪新報/2021年2月1日号
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第3次補正予算 国産チーズ増産で追加交付 奨励金に㌔20円上乗せ

2021-02-01

昨年末に閣議決定した20年度第3次補正予算では、今年度に引き続き国産チーズの競争力強化対策に149億9900万円を措置した。そのうち国産チーズ生産を奨励するメニュー(53億円、今年度並)では内容を一部変更。基本となる奨励金の単価を12円から11円に見直したことに加え、国産チーズの増産に向けた取組にチーズ向け生乳1㌔当たり20円を追加交付するメニューを新たに盛り込んだ。事業の活用を通じて国産チーズの生産力強化を推進する狙いだ。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は2月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

関東生乳販連 飲用向、はっ酵乳向、学乳向 乳価据え置きで合意

2021-02-01

関東生乳販連と大手乳業3社は1月27日、21年度乳価交渉において、飲用牛乳向け、学乳向け、はっ酵乳等向けの3用途について「今年度据え置き」で合意した。関東生乳販連は今後、中小・農協系乳業とも合意を目指す。なお、今年は新型コロナの感染拡大防止の観点から書面で交渉を進めるとしている。


このほか、脱脂粉乳・バター等向けや生クリーム等向け、チーズ向けなどの加工向け乳価については、ホクレンと大手乳業の交渉動向をふまえた上で決定する見込み。

クラスター事業 手続き迅速化へ様式変更 要望調査 記述式から選択方式に

2021-02-01

20年度補正予算では、畜産クラスター事業に481億円を計上(既報)。機械導入を支援するメニューも引き続き実施するが、審査段階で内容の確認が頻繁に発生すること等が審査遅延の要因となっていることから、来年度事業では手続きの迅速化に向けて要望調査の様式を記述式から選択方式へ変更する方向で検討している。それに伴うシステムの改修や試験運用を進めるとともに、3~6月の期間で具体的な変更点を現場へ周知する方針。


1月22日にオンラインで開かれた畜産課長会議の席上、様式を変更した背景について関村静雄畜産企画課長は「記述式は慣れてない人が書くと分かりづらい文章になってしまうこともあるので、今回はそこを選択方式に変えて分かりやすい形で手続きが早くできるようにした」と説明。現場への周知をしっかり行っていけるよう関係者へ協力を呼びかけた。


同事業では今後、6月末頃まで現場へ周知。その後要望調査を1カ月間行った上で取りまとめ、9月中には割当に結びつける方向で事業を進めるとしている。

消防設備等 多くの畜舎で免除も適用に期間 実情ふまえ緩和検討 規制改革WG

2021-02-01

規制改革推進会議農林水産ワーキング・グループは1月20日、オンラインで会議を開き、消防法に基づく畜舎における規制に関する各地域の実態等について農水省及び総務省から説明を受けた。このうち農水省が行った調査(100事業体回答)によると、特例措置により消火栓や自動火災報知器等の設置が免除されている畜舎は9割以上。一方、特例の適用までに長い期間を要することが課題となっていることから、会合では畜産現場や委員から対応を求める意見が上がった。関係省庁では今後、地域の実態もふまえた上で緩和に向けて検討していくとしている。


他建築物と同様、畜舎も消防法に基づき面積に応じて消防用設備等の設置が必要となるが、管轄消防本部の消防長・消防署長の判断により、各畜舎の具体的な位置や構造等が一定の要件に適合すると認められる場合は、「消防法施行令第32条」の規定に基づく特例により消防用設備等の設置が免除できる。


一方、現在の消防法関係法令では、免除の適用を受けている畜舎は多いものの、明確な緩和の基準がない点や地域による差、免除を認められるまでに期間を要すること等が課題となっている。


当日の会議では、㈱ノベルズが子会社の牧場における畜舎建設にあたり、消防法の特例措置を受けた事例を紹介。消防設備の設置免除によりコストを大幅減できたものの、特例の適用まで4カ月かかったことをふまえ、畜舎における消防法の規制緩和を求めた。


これに対し、消防庁は意見を受け止めた上で「まずは実態としてどのような形にするか。類型化してルールを定めて実態の課題を解決したい。政令や省令というやり方もある。現場で困った形にならないように事務局とも相談しながら検討していきたい」と応じた。

米国・大統領にバイデン氏就任 1月20日ワシントンで

2021-02-01

米国で1月20日、民主党のジョー・バイデン氏が第46代大統領に就任した。また、同日中にバイデン大統領は、トランプ前大統領が脱退した地球温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」に復帰する手続きの開始や、新型コロナウイルスなどに関する大統領令に署名した。


菅義偉首相は21日の会見で、バイデン大統領の就任にあたり「新型コロナや気候変動など、国際的な問題についても連携しながら取り組んでいきたい。新大統領との関係を緊密にし、日米同盟をさらに強固なものにしていく」と述べた。

まきばの四季⑩「心優しいパートナー」 酪農家・佐藤博久(秋田県鹿角市)

2021-02-01 まきばの四季_10
まきばの四季_10_2

年明け早々1月初旬に各地で記録的大雪に。中旬には新型コロナウイルスが猛威をふるい感染が爆発的に広がって11都府県に緊急事態宣言。この新聞が読者の手に届く頃、感染者数はどうなっているのかとても心配です。宣言をめぐり世間では連日様々な意見が交わされていますが、まずは家族と自分の健康が大事であり、不要不急の外出は控えることが一番大切、国民すべてが辛抱強く我慢することです。


そんな今、厳しい寒さの中でも元気なわが牧場の若い牛たちです。もし牛がいなかったら季節の移り変わりや寒暖をこれほど強く身近に感じることはなかったと思う。そしてわが家の暮らしに欠かせないパートナーが犬。ギシギシと音がするほど冷え込んだ雪の上でも走り回って平気だ。犬を飼っている牧場は多いと思います。犬とのドラマも様々あるでしょう。わが家にも忘れられない出会いがありました。


まだ孫が小さかった頃のこと。飼料販売の担当A氏がある日巡回で来ました。曰く、あるブリーダーでコリー犬の仔犬が売れず困っている、一匹は引き受け先(酪農家)が決まったけど、もう一匹の引き取り手を探している。「佐藤さん飼いませんか?」と。「引き取り手がなかったら保健所へ連れて行くらしい」、「えっ?それはかわいそう。だけど迎えに行かなければならないの?(片道3時間なので…)」、「いいえ、私が連れて行きます」とA氏。


犬好きのわが家、ペットショップや、よそで頂いた犬をいつも1、2匹飼っています。当時も黒いアメリカンコッカー(愛称ジョン)がいました。当時ジョンはすでに高齢で、そろそろ次の犬をと、そんな時でした。妻はコリーと言えば名犬ラッシーを思い浮かべて、来るのをとても楽しみにしていました。


その日、車から降りた仔犬を見て仰天。大きな狐ほどはあろうか、顔が異様に細長く鼻も尖り、ガリガリに痩せて毛並みはボサボサ、毛は肋骨に沿って波打っていた。想像していたフワフワの姿とはあまりにも違う。妻は「わぁ…」と言ったきり尻込み。かわいそうなその仔犬は未知の場所に連れてこられて尾を下げて「クーン」と不安げに鳴いていた。


そっと近づき背を撫でると片目が萎縮しているのに気付いた。私は無言で(これは栄養失調だな…もう大丈夫だからな~よしよし)と、そっと頭を撫でていると、私たちの様子を見ていたA氏が「どうします、連れて帰りましょうか?」。「いや飼うよ、連れてきてくれてありがとう」と私。大きくなってしまえば売れないと、餌を強く制限したのだろう、育ち盛りの仔犬にとってある意味厳しい虐待といえる。それにしてもこんなひどい状態の犬は初めてだ。妻は飼うの?と不安をのぞかせた。


立派な血統書、ミューと名付けられた雌だった。2日目には安心したのか尾を振るようになり、3日目には牧場周りを走るようになった。牛乳は自由に。そしてその後の餌の栄養にも気をつけた。気持ちがとっても優しく同時に与えた食事もジョンが食べ終わるまで食べずにそっと待つ優しさ。猫達にも慕われてミューが散歩する後ろから猫がゾロゾロついて行く、そんな微笑ましい光景の日々。孫が絡みついて遊んでもじっと子守をしているみたい(写真)。妻と一緒に家庭菜園に行き、終わるまで畑で座って待っていることや、来客にも吠える事なく、私が友人と話し込んでいるといつのまにか側に来てそっと座っている、いま思えばほんとに気持ちの優しい、頭のいい犬だった。


高齢になりじっと静かにしていることが多くなった秋のある日の朝、仔牛の脇で冷たくなっていた。わが家に来た優しい犬、忘れられないミューは家族の一人だった。


彼女は牧場で春一番に咲く花の植えてある所、その下で静かに眠っている。(毎月1日号掲載)

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