全酪新報/2026年6月10日号
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「自民党酪政会の新会長に森山裕氏、酪農経営安定へ全力を尽くす」

2026-06-10

自民党酪政会は6月3日、東京・永田町で総会を開き、酪政連より酪農政策や予算確保に関する要望を聴取。議員からは、生乳需給安定クロスコンプライアンス制度の運用改善や改正畜安法下の不公平感の解消、飼料増産に向けた一層の支援などを求める声が上がった。また、長きにわたり会長を務めた森英介会長(衆議、千葉11区)の退任を受け、森山裕前幹事長(衆議、鹿児島4区)が新会長に就任した。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

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自民党本部で開かれた総会。代理含め107名の衆議院と参議院の国会議員が出席した

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会合前には、牛のバッジを着けた酪政会所属の議員が、地元の酪政連の生産者とともに6月の牛乳月間の取り組みを応援。写真は、左から森山会長、宮崎県の石川幸保中央委員、隈部洋酪政連常任顧問

お断り=本記事は6月10日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「カレントアクセスの範囲内を維持、品目別も据え置き、堅調なバターの需要と脱脂粉乳在庫ふまえて判断」――26年度乳製品国家貿易

2026-06-10

農水省は6月5日、26年度の乳製品国家貿易について、1月末の発表に引き続き、WTOで約束している輸入枠数量(カレントアクセス=CA、生乳換算13万7千㌧)に留め、品目別内訳も据え置くと発表した。バターの需要は業務用を中心に堅調で、市販用バターも売り場における欠品は無く供給は安定、在庫水準も年間を通じて堅調に推移。一方、依然高水準にある脱脂粉乳在庫、飲用需要の減少や不透明な生乳需給の動向等を背景に、5日の記者会見で須永新平牛乳乳製品課長は「現時点では、バターが欠品にまで至るとは積極的に評価できない」と説明した。


乳製品国貿における輸入枠数量については、毎年1月に翌年度全体の枠数量を示し、基本的には5月と9月に増減の必要性を検証している。


26年度枠数量の品目別の内訳は、脱脂粉乳は日米協定に基づく750㌧以内、ホエイはWTOに基づく4500㌧以内、バターオイルは140㌧以内、残りをバター約8千㌧~1万㌧に割り振る。需給状況を考慮し、1月末に検証・設定した枠数量を据え置いた。


乳製品国貿ではこれまで、堅調なバター需要を背景にCA分を超えて輸入していたものの、21年度より新型コロナ禍の影響で過剰となった脱粉の在庫水準を踏まえ、CAの枠数量内に設定。以降、脱粉低減対策を講じつつCAの枠数量内に留めて運用している。

「27年度要請事項を協議、在庫対策、消費拡大、改正畜安法等の課題解決へ取り組む」――酪政連・中央委員会

2026-06-10

酪政連は6月3日、酪政会総会後に中央委員会を開き、27年度酪農政策・関連予算確保に向けた要請事項を協議。補正予算を含む27年度農林水産予算総額の増額及び酪農関係予算の増大、需給調整機能の強化、中東情勢による影響の緩和措置とその対策等を優先事項として掲げた。委員からは、中東情勢を踏まえた農業資材調達への影響や、乳業工場の統廃合に伴う集送乳コストの上昇などに対する支援・対応を求める声が上がった。


冒頭挨拶した臼井勉委員長は要請項目について触れ、「牛乳・乳製品の消費拡大、脱脂粉乳在庫の対策、そして改正畜安法、特にこの3つを大きな柱として取り組んでいきたい」との考えを示した。


会合では、▽牛乳・乳製品の消費拡大施策の実施▽生乳需給調整機能の強化と中東情勢による影響の緩和措置、及び対策▽酪農ヘルパー要員確保に向けた組織体制の強化▽水田活用の直接支払交付金の継続・拡充と国産飼料生産基盤の整備▽畜産クラスター事業の弾力的運用と継続▽消費税の改正に伴う経営負担軽減措置――など酪政会で要望した27年度における要請事項を説明。要請活動を進めていく方針を確認した。


需給調整機能の強化に関しては、その必要性の理解を広げ、酪農乳業需給変動対策特別事業や需要期生乳生産対策に酪農家の参画が一層図られるよう、改正畜安法のさらなる検証と制度見直しも含めた運用強化を求めていく。


会合ではまた、牛乳乳製品課の平田裕祐課長補佐が需給調整機能の強化に向けた取り組みと題し講演(2面に詳細)。中東情勢に伴う対応については「実際にあと1~2週間で物がないという事象が生じそうな場合、早めに各地の農政局や、農水省の相談窓口へ相談してほしい。やはり生産資材など物がないと酪農経営は存続できなくなる。そうした事態にならないよう取り組んでいきたい」と述べた。


委員からは、中東情勢に伴う農業資材の調達に支障が出ているとして、対応を求める声が上がった。このほか、乳業メーカーの統廃合に伴う集送乳コスト上昇の問題への対応を求める声もあった。


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酪政会総会後には中央委員会を開催した

「製品展示やサンプリング通じたスキムミルクの消費喚起イベント開催」――農水省・消費者の部屋

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6月の牛乳の日・牛乳月間にあわせ、農水省は6月1~5日、省内展示室の消費者の部屋で「スキムミルクの魅力をギュウっと!ニュウな世界をのぞいてみよう!」を開催。業界課題であるスキムミルク(脱脂粉乳)について、製品の展示、サンプリングやレシピ冊子の配布などを通じ、来場者へ親しみを持ってもらうとともに、家庭での消費を呼びかけた。


来場者はまず、入口近くで、牛の分娩から牛乳が食卓に届くまでの流れなど酪農について学んだ後、リーフレット等も交え、牛乳でスマイルプロジェクトの取り組みを勉強。その後、スキムミルクについて理解を深めた。


スキムミルクのコーナーでは、プロジェクトメンバーである乳業メーカー等の製品を各々の取り組みとともに展示。市販や業務用のスキムミルクに加え、脱粉由来の乳製品、インナーウェア、クラフトビールなども紹介した。


順路の最後には、牛乳、スキムミルクの利用頻度などに関するアンケートに回答。1~4日には、日替わりイベントも開催され、回答者にプレゼントを提供。このうち、1日には明治のRー1マスコットキャラクター・アールおじさんのステッカー、2日には雪印メグミルクのスキムミルクとレシピ冊子、3日には、森永乳業の乳飲料、4日にはよつ葉乳業のスキムミルク、お手軽レシピとあわせてよつ葉広報社員・みるるのキーホルダーも手渡した。


そのほか、会場中央には、全国の学校給食用牛乳パックが大集結。昔飲んでいた牛乳を懐かしがったり、まだ知らぬ牛乳に思いを馳せる姿が見られた。


牛乳乳製品課の白尾紘司課長補佐は「今回の企画を通じ、脱粉を含めた牛乳・乳製品に親しみを持ってもらい、消費につながれば」と語った。

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4日正午には、よつ葉乳業がスキムミルクのサンプリングとともに、レシピ冊子とキーホルダーも配布。配布開始から概ね15分で100セットが完配した。同社広報社員のみるるも駆け付けた

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