全酪新報/2025年11月20日号
購読お申込みはこちらから
「業界挙げて消費拡大へ、他業界とも連携し取り組み加速」――牛乳でスマイルプロジェクト・再始動へ関係8団体が都内で会見
Jミルクをはじめとする酪農乳業8団体は11月12日、都内で記者会見を開き、重要課題である消費拡大に向けて中長期的な視点も踏まえ、業界協調による取り組みを強化し、取り組んでいくと宣言した。『牛乳でスマイルプロジェクト』の旗のもと、他業界との連携の促進等も通じ、全国の関係者が一つの方向を向き、消費拡大の取り組みを加速させる。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

プロジェクトの再始動へ8団体が牛乳で乾杯
お断り=本記事は11月20日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。
「『牛乳でスマイルプロジェクト ミルクフェスin豊洲』を開催、本物の牛も登場」――Jミルク主催
Jミルクは11月15日、全国の関係者一体で牛乳・乳製品の需要拡大の取り組み開始を宣言するキックオフイベント「牛乳でスマイルプロジェクト ミルクフェスin豊洲」を開催。酪農乳業7団体も協力し、農水省が後援。団体の役職員に加え、地域交流牧場全国連絡会や全国酪農青年女性会議の会員酪農家などスマイルプロジェクトメンバーが参加。全国の牛乳やヨーグルトの食べ飲み比べをはじめ、本物の乳牛の見学コーナー、メンバー間のコラボ企画などの催しを通じ、イベントは大盛況で終了した。(右:隈部副会長)
開会にあたり主催者挨拶したJミルクの隈部洋副会長(全酪連会長)は「生産現場は非常に難しい状況。消費者が牛乳・乳製品を『もっと飲んで、食べよう』という気持ちになってもらうことが一番の力になる」と強調。「各地の取り組みを一つに束ね、今日をキックオフとしたい」と述べた。(右:梁委員長)
来賓として、自民党畜産・酪農対策委員会の梁和生委員長(衆議・析木3区)は消費低迷や、円安基調に伴うエサ高など、生産現場を取り巻く課題を説明。「酪農家が安心して生産できる環境を作るためにも、積極的に国産牛乳・乳製品を消費し、そして価格をコストに見合った形にしていく取り組みが必要だ。だからこそ、消費者に酪農の重要性を認識いただき、積極的に日々の食卓へ取り入れてもらい、笑顔で毎日過ごしていただくことが大切。
そのための取り組みがこのスマイルプロジェクトだ」と述べた上で「本日のイベントが、消費者も含め、皆さんで国産牛乳・乳製品を盛り上げる機運を作るための盛大なスタートとなることを心から期待している」と祈念した。(右:長井局長)
また農水省の長井俊彦畜産局長は「今日を契機に、農水省をはじめプロジェクトメンバーが連携し、一体感を持って大きなムーブメントを起こしていこう」と語った。

豊洲公園で開かれたイベント。都心では珍しい乳牛を見られるコーナーが、親子連れをはじめ、たくさんの来場者の目を惹いた。夕方には、搾乳も実演
「鈴木農相を表敬訪問、酪農情勢や課題など意見交換」――酪政連
日本酪農政治連盟は11月14日、このほど就任した鈴木憲和農相を表敬訪問した。エサ高や消費拡大、酪農ヘルパーの要員確保など酪農をめぐる情勢・課題について意見を交わした。その中で鈴木農相は「酪農経営をどう安定させていくか、生産現場がこれからも営農を続けられるようにするのが我々の役割。皆様と一緒に工夫しながら取り組んでいきたい」との考えを示した。冒頭以外は非公開。
訪問後、本紙らの取材に応じた柴田委員長は、水田活用直接支払交付金や、農業用機械更新に対する畜産クラスター事業の継続についても話題に上ったと説明。「来年度に向けた政策要請についても、深く理解してくれていた。現場の皆さんからの期待も背負い、これからも頑張ってほしい」と述べた。
当日は、正副委員長と隈部常任顧問、酪政連東北ブロック協議会の山口副会長(山形)、野田頭和義委員(青森)、千葉肇委員(秋田)、小西善之委員(岩手)、上野栄公委員(宮城)、橋本浩幸委員(福島)も出席した。

柴田輝男委員長のほか、宮本貞治郎副委員長、臼井勉副委員長、佐藤哲副委員長、和田慎吾副委員長、隈部洋常任顧問、酪政連東北ブロック協議会の山口長一副会長らが出席
「第76回日本酪農研究会を岡山市内で開催、黒澤賞に岩手県洋野町の塩倉健一さん」――日本酪農青年研究連盟
日本酪農青年研究連盟は11月19日、岡山市内で第76回日本酪農研究会を開き、6名の酪農家が経営概況や将来展望等を発表。最優秀賞の黒澤賞には、塩倉健一さん(岩手県洋野町)が輝いた。また、地域連携や地域社会への貢献など、豊かな生活を実現している発表事例に贈られる太田賞には、小野洋平さん(新潟県新発田市)が選ばれた。大会には関係者250名が出席した(受賞者の発表概要は次号以降掲載)。
塩倉さんは、地域に先駆けてミキサーを導入し、TMR給与を開始。その後、2009年に仲間と地元にTMRセンターを設立。現在も代表を務めている。
自給飼料をベースとした酪農経営を実践するほか、2週間ごとの繁殖検診の実施、泌乳能力と飼料効率等に主眼を置いた改良などにも取り組んでいる。
本紙などの取材に応じた塩倉さんは黒澤賞受賞について「これまで家族や地元の仲間たちとともに、自らの牧場や地域の酪農のため、努力を続けてきた。この先の牧場を担っていく息子たちには、今よりも楽な酪農経営を目指して頑張ってほしい」と喜びを語った。

黒澤賞を受賞した塩倉さん









