全酪新報/2025年10月1日号
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「水田政策見直しへイネWCS等の飼料利用・生産の意向調査、支援のあり方を検討」――農水省

2025-10-01

農水省は現在、水田を活用した飼料用米、イネWCS、飼料作物(以下イネWCS等)を生産・利用する畜産農家、耕種農家等へアンケート調査を実施している。27年度以降の水田政策の見直しに向けて生産・利用状況や作付け状況、今後の意向などを尋ねる。飼料課は生産現場の声を踏まえ、検討を深めるためにも、まずは回答を呼びかけている。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

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お断り=本記事は10月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「乳配㌧当たり300円値下げ、原料価格の下落等で」――全酪連・10~12月期配合飼料価格

2025-10-01

全酪連はこのほど、25年10~12月期の牛用配合飼料価格を前期(7~9月)価格から「㌧当たり300円値下げ」すると発表した。また、哺育飼料価格は㌧当たり1万9千円値上げする。


飼料情勢は、米国農務省が8月12日に発表した需給見通しで、米国産トウモロコシの単収や作付面積が市場予想を上回り生産量が大幅に増加する見通しとなったことなどから、8月中旬には380㌣/㌴台まで落下。その後は輸出需要が好調なことなどにより、現在は420㌣/㌴前後で推移している。大豆粕は米国産大豆の生産量が市場予想を下回ったことなどから上昇し、現在は310㌦/㌧前後で推移。国内大豆粕価格は、値下がりが見込まれる。


海上運賃は、中東情勢の緊迫化を受けて原油相場が高騰したことや、航海日数の長い中国向け南米産大豆の輸出が増加し、船腹需給が引き締まってきたことなどから上昇し、現在は58㌦/㌧前後で推移。今後は、北米産新穀や石炭の荷動きが活発になる見通しであることから、堅調に推移するものと見込まれる。


配合飼料価格をめぐっては、9月19日にJA全農が全畜種平均で㌧当たり約550円値下げ、ホクレンは約400円値下げを発表した。

「酪農の応援よびかけへ新宿で理解醸成活動、消費者との交流通じて牛乳・乳製品の重要性を発信」――全国酪農青年女性会議

2025-10-01

全国酪農青年女性会議(中村俊介委員長)は9月28日、新宿駅構内で酪農理解醸成活動を実施。各地から集結した酪農家がホルスタイン柄のハッピを身にまとい、通行人と対話しながら、酪農に対する理解や、8月からの乳価値上げの背景、牛乳・乳製品の重要性を伝えた。活動には、各地の酪青女委員に加え、全酪連やJミルク、中央酪農会議の役職員など酪農乳業関係者も協力。約30名が活動に参加した。


恒例の模擬搾乳体験をはじめ、実際の牧場の雰囲気を体感してもらおうとビートパルプ、牧草、配合飼料などエサの展示コーナーを今回も用意。エサのニオイをかいでもらったりしながら、それぞれの特徴を紹介するとともに、生産コストが高止まりしていることなど酪農の現状を説明した。


活動にはハウス食品も商品提供を通じて協力。ブースを訪れた人にフルーチェを手渡し、牛乳の消費拡大を呼びかけた。


スマホから参加できる酪農&牛乳クイズも実施した。牛からお乳が出るきっかけや胃の数、牛乳が白い理由、夏場における牛乳の風味の特徴などについて、会場内の展示コーナーで答えを探してもらいながら、酪農への理解を深めもらうことがねらい。回答者には、オリジナルの保冷バッグをプレゼントした。


このほか、Jミルクは土日ミルクのリーフレット配布を通じ、小中学生だけでなく、高校・大学生や子育て世代、シニア世代も牛乳をしっかり摂取する重要性を紹介。毎日酪農や牛乳について楽しみながら学べるシールや、専用のコップもプレゼントして消費を呼びかけた。


中酪は、牛舎内の牛のうんちを掃除するAR型体験ゲーム「おそうじチャレンジ」を提供した。


取材に応じた中村委員長は「牛乳の価値に加え、我々酪農家の現状、夏の乳価値上げや製品価格の改定の背景を知ってもらえるよう訴えた。やはり、酪農家自身が消費者に理解してもらえるよう、動いていくことが大切。今後も飲み続け、食べ続けてもらえるよう、関係者とともにこの先も活動を続けたい」と話した。

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新宿駅西口広場イベントコーナーB1スペースで実施した

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酪青女委員が搾乳をレクチャー

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訪日外国人にも日本の酪農や牛乳の魅力を説明

「代々木の酪農会館でらくのうプチマルシェ」――全酪連

2025-10-01

全国酪青女会議が理解醸成活動を行った28日には、全酪連が東京・代々木の酪農会館で「らくのうプチマルシェ」を開催。酪農会館前の牛乳・乳製品自販機で販売する飲み切りサイズの牛乳類等をイベント限定価格で販売。消費拡大とともに、全国酪青女会議と気持ちをひとつに、酪農への理解・協力を呼びかけた。


全酪連酪農部の町田篤史副部長は「違うイベント、異なる場所でも同じ日に理解醸成活動をすることでより効果が高まる。今回はせっかくの機会なので、理解醸成のリーフレットも配布し、改めて気持ちをひとつにやらせていただいた」としている。


また、全酪カットゴーダの長期熟成タイプも登場。全酪ゴーダの製造を委託する新生酪農㈱栃木工場との連携により製品化を進めているもので、今回試験的に販売した。試食も行い、来場者に特長を説明しながら、魅力を伝えた。


町田副部長は「1年半以上熟成させることで、コクと風味が従来よりも高まり、ミルクの風味も感じられる。今回の反応も見て、今後も改良を重ねていく」と話した。


このほか、商品購入者には、牛乳に混ぜて楽しむフルーチェをプレゼント。家庭での牛乳消費を呼びかけた。


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好評だったチーズの試食

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酪農会館1階玄関前で開かれた

「中央酪農会議の新理事に、中国販連会長・檜尾康知氏と四国販連会長・三瀬寿登氏が選任」

2025-10-01

中央酪農会議(山野徹会長)は9月25日、東京・大手町のKKRホテル東京で臨時会員総会を開催。役員の補欠選任を実施した。その結果、新たに、中国生乳販連の檜尾康知会長と四国生乳販連の三瀬寿登会長が新たに理事に選任された。

連絡先・MAP

一般社団法人 全国酪農協会
所在地 〒151-0053
東京都渋谷区代々木1-37-2
酪農会館5階
電話番号 代表(総務部):03-3370-5341
(業務部・共済制度)
     :03-3370-5488
(指導部・全酪新報編集部)
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