乳滴/2026年6月20日号
住宅街を歩くクマ
田舎で過疎地のわが家。家族それぞれが友人など都会の人から「お宅はクマ出ないの?大丈夫?」と聞かれがちだ。
アライグマ、ハクビシンは数十年来のおなじみ。まれにサル、キツネ、シカが目撃されるが、クマは聞いたことがない。なので今まで「田舎だけど、クマは出ないよ」と余裕で否定してきたが、うちよりかなり都会の住宅密集地を闊歩するクマの最近の報道をみると、緑ゆたかで食べ物豊富な農村住民としては、この傾向は心配だ。
クマ出没マップによるとクマ目撃は山間地に限られているものの、その山間地とわが村は同じ川でつながっている。クマがその川の河川敷を、山とエサ場を結ぶ「バイパス」と認識すると厄介だ。河川敷は両岸にススキ、葦が茂って、灌木・竹林が点在。格好の隠れ場所になるうえ、鉄道も大きな道路もなく、獣にとって安全地帯だ。
環境省によるとクマの出没件数は令和7年度、過去最高5万801件にのぼった。これは前年度2万513件の2.5倍。そして人身被害は238人(うち死者13)だった。令和8年度は先月までの2カ月で出没件数1759件、被害者19人(同4、速報値)。昨年度がたまたま異常だったのか、あるいはこの傾向は今後も続くのだろうか。









