乳滴/2025年11月20日号
思いがけないお別れ
今年は思いがけないお別れがいくつかあり、過ぎゆく歳月をしみじみ感じる秋である。
ひとりは新人時代に研修会で知り合った方。酪農家や会員組合との接し方、礼儀作法などを面白おかしくご指導いただいた。会うたび「調子はどう?」と気にかけてくださった。晩年も後輩の指導を続けられていた。
もうひとり、牛の生体の流通担当時にご指導いただいた方。時に業務上の無理難題を押し付けられたこともあったような気がするが、今となっては良い経験で、思い出になっている。定年退職された後も、育成牧場立ち上げ時に現場での指導にご協力いただいた。常に体を鍛えておられ、上半身裸で筋肉自慢をされていたのが懐かしい。最近もたまには育成牧場に顔を出されていた。
そしてもうひとり、新人時代に哺育・育成のノウハウを夜遅くまでご指導いただいた方。哺育・育成や周産期の技術に情熱を燃やし、日本はもとより米国でも名をはせた方だった。一緒に仕事をした時期もあったが、己にも他人にも厳しい方で、大病を患いながら研究を続けられていた。彼を知る方々は、いかにも彼らしい人生であったと思うだろう。
3名とも70歳前後で、早すぎる訃報だった。それぞれの思い出を偲びつつ冥福を祈りたい。









