乳滴/2025年8月20日号
農畜産物の適正価格
「コメ増産へ」が話題だ。農畜産物は増産を決めてから、実際に生産が増えるまでには年単位の時差、そして異常気象など不可抗力リスクがある。8月9日からの豪雨で各地の農地、農業施設が被害を受けた。その直前までは熱波と干ばつで散々だった。農家の努力ではどうにもならないことがある。
一方消費者の都合もある。実質賃金低下等の経済情勢、嗜好の変化など。ごく最近まで、今よりもずっと安かったにも関わらず日本人のコメ離れが問題だったのだ。増産と併せて、仮に需給緩和となった場合の調整対策は減反以外での検討が必要(値下げは勘弁願う)。
常々思うのだが電気代、ガソリン代、スマホ、自家用車、マンション価格などはいくら値上がりしても、世間様は案外静かに受け入れるように見える。重要インフラという共通認識があるからなのか。または値上げに際して理解醸成活動が徹底しているのか。
対して、食料品はやむなく値上がりするたびたいてい大騒ぎになる。〇月から食料品〇品目値上げ、のニュースとかだ。
店頭の農畜産物はいずれも農家が丹精して育てたもの。購入を通じて産業としての農業と、農家の生活を支持することになる。最低賃金も右肩上がりの昨今、食料品の値上げにはもっと寛容であってほしい。









