乳滴/2025年10月1日号
モグラ、ネズミ除け
朝晩涼しくなった関東地方では、ヒガンバナが咲いた。土の中で夏を越した球根に、秋のお彼岸がどうして分かるのか、不思議なくらいお墓参りの時に咲く。
ことに記録的暑さが9月半ばまで続いた今年はどうなるかと、少し気にしていたが、近所の墓地では秋分の日にきちんと咲いた。
ヒガンバナの群生が目玉となっている観光地が各地にあって、地元の土手も名所らしく、この時期多くの行楽客が散策している。田舎は居ながらにしていろんな花が見放題なのだ。
球根には毒があり、土を掘るモグラやネズミ除けとして先人が墓地、畦、土手に植えた。毒抜きして利用する救荒作物の側面もあったようだ。
先日会った独身子なしの友人は、時節柄墓じまいの話をしていた。実家の菩提寺に問い合わせたら、そこでは個別のお墓をやめて合葬にするのが人気で抽選販売、次の抽選は来年(なお今年の倍率は6.3倍)とのこと。
先祖供養の形は時とともに変わる。30年位前は墓地探しがたいへんで、郊外であっても人気が高く「当たったよ!」と、抽選で当たったのを喜んだ友人がいた。
今は都会の街中、屋内でロッカーのような納骨堂が売り出し中。お墓の清掃不要、冷暖房完備でスマートにお墓参りできるのがウリだ。









