乳滴/2026年7月1日号
副産物価格
副産物価格が高値で推移しており酪農家、そして我々関係者も喜ばしい限りである。ヌレ子やF1仔牛など出生頭数による影響はあるものの、枝肉価格は堅調で、特にホルスタイン経産牛価格は安定的に高値で推移している。既報の通り輸入牛肉の価格高騰の影響が大きい。
では、輸入牛肉の価格動向はどのように推移しているのか。ALICの米国産牛肉部分肉輸入CIF(運賃保険料込み)価格を調べてみた。
牛肉輸入自由化となった1991年以降は㌔当たり500円~600円で輸入されていた。2014年頃から上昇基調となり、700円~800円に。これは2012年からのアベノミクスによる為替円安の影響と推測される。更に2022年以降は価格上昇に拍車がかかり1千円台に突入、直近では1200円台と急上昇している。更なる円安に加え、世界的なインフレの中、現地価格の上昇による。世界の経済成長から取り残された我が国は輸入牛肉の購買力が弱くなっており、他国に買い負けている。
そのような状況の中、政府は畜産物の輸出地域である南米5カ国が加盟するメルコスール(南米南部共同市場)とEPA交渉を始める。食料安保の観点からは重要ではあるが我が国の酪農・畜産業界に影響が出ない様、慎重な交渉を望む。









