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「ヨーグルトで虫歯・歯周病を予防」、四国乳業が広島大学と共同開発の乳酸菌L8020使用のヨーグルトを全国発売・80歳で20本の歯を残そう

2010-11-26

虫歯や歯周病に予防効果がある新しい乳酸菌(L8020菌)を使用したヨーグルトを広島大学大学院医歯薬学総合研究科の二川(にかわ)浩樹教授と四国乳業㈱(愛媛県東温市)が共同開発。四国乳業が「8020ヨーグルト」(110㌘)」「8020のむヨーグルト」(110㍉㍑)の商品名で10月1日からコンビや通信販売等により全国発売(九州を除く・希望小売価格128円)している。


この乳酸菌の正式名称は「ラクトバチルス・ラムノーザスK03株」だが、二川教授は80歳で20本以上の歯を残す「8020(はちまるにいまる)運動」と連動して「L8020菌」と命名したものだ。


二川教授の専門は口腔生物工学で、先頃、東京都内で開かれた中国地域の5国立大学(鳥取、島根、岡山、広島、山口)が特色あるイチ押し研究シーズを紹介するビジネス交流会でも「L8020菌と8020ヨーグルトの開発」の経過について発表した。


それによると、開発の経緯について同教授は「虫歯菌や歯周病菌の減少効果のある乳酸菌の存在を検索しようと、虫歯や歯周病の治療歴のない、健康なヒト13名の口腔内から乳酸菌株42株を採取して培養。試験により虫歯菌や歯周病の両方に減少効果のある3種類を選別した。そのうち、ヨーグルト等の乳製品製造に適した乳酸菌として、健康な男児から採取した乳酸菌(L8020菌)を選抜した。同乳酸菌は胃酸でも死滅しない強さをもち、摂取することで虫歯菌と歯周病の感染菌4種を抑制する効果を持つことを臨床試験で確認できた」と述べた。


臨床試験では、学生25名を被験者として「L8020菌ヨーグルト」を2週間にわたって摂取させ、その後、細菌検査を実施。唾液中の虫歯菌は平均で80%、主な歯周病菌4種も40~80%が減少したことが確認されたという。


二川教授は02年にも虫歯菌を減らす乳酸菌(ロイテリ菌)を発見。別の企業で製品化して、歯科関係に好評と言われているが、04年頃より歯周病にも効果のある乳酸菌を研究しており、08年に虫歯と歯周病の両方の感染菌に削減効果のある今回の新乳酸菌を発見した。


このほか、二川教授は新乳酸菌の想定される用途や業界について「乳酸菌食品以外にチーズ、キムチやお菓子やガム、歯磨き剤の用途も可能」としている。近年では虫歯や歯周病と全身の健康や疾病との関係が強く示唆されており高齢化社会のニーズに合致した新商品として期待される。

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