ミルクタイム

牛乳乳製品はメタボ予防に役立つ「牛乳は太る」は誤り―Jミルクが大手乳業の社員・家族の8600名対象に調査・報告

2010-09-13

(社)日本酪農乳業協会(Jミルク)はこのほど、牛乳・乳製品の摂取状況と内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の関係について「食生活、生活習慣と健康に関する調査研究会」(座長=折茂肇健康科学大学学長)とともに実施した横断調査の結果を報告した。


乳業メーカーに勤務する20~60代の男女のうち、「牛乳を多く飲む女性グループ」では「飲まないグループ」と比べて、メタボリックシンドローム該当者が4割、男性グループでは2割程度少ないことが今回の調査結果から明らかになった。


研究結果は、すでに日本栄養・食糧学会の機関誌(10年第4号)で論文発表しており、座長の折茂学長は「牛乳を飲んでも太らないと強く訴えていきたい」としたうえで、牛乳摂取群と非摂取群を一定期間で比較するなど新たな横断調査に着手する意向を示した。


今回の研究は、20~69歳の大手乳業メーカー4社(日本ミルクコミュニティ、明治乳業、森永乳業、雪印乳業)勤務者とその家族8659名(非喫煙男性3252名、非喫煙女性3296名、喫煙男性2111名)を対象に08年10月~10年1月までの間、体重や肥満度(BMI)、血圧などの健康診断の結果に加えて、日常の食生活と運動量を調査・解析したもの。


メタボリックシンドロームの判定基準は厚生労働省が定める基準に基づき設定。ただし、女性では「腹囲80㌢㍍以上」を用いて判断を行った。調査では、メタボリックシンドロームに判定された該当者を牛乳・乳製品摂取量で4グループに区分して比較した。


その結果、例えば、非喫煙女性で見ると牛乳乳製品の摂取量が最も少ないグループ(100㍉㌘未満)に比べて、多く摂取する他の3グループは、いずれもメタボリックシンドロームの該当者が4割程度少なかった。同様に非喫煙男性でも2割程度少ないことが分かった。


また、グループごとに腹囲、BMI、血圧など判定指標の平均値を算出したところ、非喫煙女性では摂取量が多いほど腹囲・BMI・中性脂肪・収縮期血圧が低く、善玉コレステロール(HDL)の改善的な上昇が見られた。一方、非喫煙男性でも摂取が多いほど血圧が低いことが明らかになった。


これらの調査結果を受け調査メンバーの一人である女子栄養大学の上西一弘教授は「牛乳・乳製品中のカルシウムとビタミンDが脂肪細胞での脂肪分解を亢進することから、筋・肝臓での脂肪酸化やエネルギー代謝が活発になる」との仮説を述べ、メタボリックシンドローム改善に乳製品が作用する可能性を示した。また、非喫煙男性では、血圧低下のみが見られたことについては「血圧については喫煙男性と合わせて平均値を算出すると女性グループ以上の有意差が見られた」と補足した。


≪メモ≫内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)は、男性では腹囲85㌢㍍以上、女性では90㌢㍍以上といった内臓脂肪型肥満に加え、脂質異常、高血糖、高血圧のうち2項目以上が該当する場合に診断される。該当者では心疾患、脳血管疾患の発生頻度が高まるとされ、日本の40~74歳における該当者は約940万人、予備群者は約1020万人と見込まれている。


なお、今回の乳業メーカー勤務調査対象者のうちメタボリックシンドロームについて、該当者となる「積極的支援」を要する人は非喫煙男性で18%、非喫煙女性で10%、喫煙男性で33%。予備群と言える「動機付け支援」を必要とする人は非喫煙男17%、非喫煙10%、喫煙男性1%となった。この割合は近年の国民健康・栄養調査結果と同水準となっている。

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