乳滴/2025年6月1日号

デフレで牛肉も消費減

2025-06-01 乳滴

先般、財務省発表の輸入貿易統計(速報値)を基に集計した2024年度の牛肉輸入量が50万6260㌧で、前年比0.9%増加との報道があった。ちなみに19年度は62万2366㌧。コロナ禍、円安の影響でここ数年減少してきたが、ある程度歯止めがかかったと推測される。


ところで、牛肉輸入量のピークは00年度の73万6551㌧であり、24年度はピーク時の3分の2となっている。この間、国産牛肉の生産量は年間35万㌧前後で推移しており、日本人の牛肉消費量が大きく減少していることに筆者は興味を持ち、ALICの畜産物需要推移のうち「家計消費」を調べてみた。


00年度の一世帯当たりの年間牛肉消費金額は7794円、消費量3033㌘であったのに対し、23年度の年間消費金額は7430円、消費量2005㌘であった。


輸入牛肉は、為替の影響以外にも諸外国の経済成長による新たな需要により、産地価格も上昇している。30年にも及ぶデフレの日本と、経済成長により物価上昇している諸外国との差がここにも表れている。


主食であるコメとは異なり、牛肉(あくまでも輸入牛肉だが)の価格上昇についてはあまり報道されていないが、品質と価格の面からも、国産牛肉の良さを消費者の皆様にも認識して頂きたい。

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