乳滴/2025年10月20日号
別れと出会い
本紙の印刷で2004年4月以来お世話になってきた広済堂が、年度内に新聞印刷事業から撤退する。そして近々、輪転機を持つ別の会社との付き合いが始まる。
昭和25年創刊の本紙。広済堂より以前は、有楽町ガード下の東京商工という印刷所だった。小生入会当時は活版印刷で、手書き原稿をもとに文選(ぶんせん)工が小さな木箱に鉛の活字を拾っていた。文選、鋳造、組版、刷版、輪転機。各工程に頑固そうな職人がいて、こちらも結構気を遣ったつもりだが、時によっては口論に近いやりとりになったことも。頭上から山手線と京浜東北線の地響き。隣の部屋から輪転機の轟音。インクのにおいの満ちた校正室。ひとも環境も昭和な雰囲気の工場だった。
ワープロ原稿が主流になった頃、東京商工にも電子組版が導入され、活字が不要になり、やがて機械設備の老朽化、社員の高齢化などで閉業。
それ以来の広済堂との付き合いだった。騒音のない広い校正室は快適で、新年の鏡開きでお汁粉がふるまわれたことも。長い間、広済堂の皆さんには多くのわがままを聞いてもらった気がする。21年間、大変お世話になりました。
なお、本紙はこれからも、酪農家に欠かせない情報源としての使命を果たすべく努めて参ります。









