乳滴/2026年3月20日号
戦争の代償
前号本欄の続きになるが、3月18日現在、米国とイスラエルによるイランへの空爆が続いている。
イランの核兵器保有を米国が脅威とみなしていること、イランを支援する武装勢力(ヒズボラ、シーア派等)による攻撃の阻止、同盟国イスラエルの安全保障が、トランプ大統領の大義名分の如く報じられている(ネタニヤフ首相にそそのかされたとの報道もあるが…)。
紛争によるホルムズ海峡の閉鎖が原油価格高騰を招き、物価上昇の不安や世界経済への影響が危惧されている。酪農業界も資材価格の高騰が危惧されるが、紛争が長引けば、原油価格のみでなくバイオエタノール原料である穀物相場にも影響が及ぶ。めぐりめぐって飼料用穀物にシワ寄せ、というのもありがちな展開だ。
尊い人命が失われている中でお金の話をするのは心苦しいが、イランの自爆型ドローンが1機2万ドル、米国の迎撃用ミサイルは1発400万ドル、この攻防だけでもすでに数百億円から1千億円以上であろう。ちなみに米国の戦闘機F35は1機150億円と言われている。
一方、令和8年度の加工原料乳生産者補給金は約400億円。戦争による兵器の消耗と破壊がいかに高額かつ無駄なのか。紛争が1日でも早く収まることを願う。









