乳滴/2025年9月1日号
9月になるといつも
処暑が過ぎ、暦では夏の峠を越えたはずだが暑い日が続く。この時期にいつも思い出すのは牧場での新人研修のこと。酪農業界に入り間もなかった筆者にとって、とても貴重な経験だった。
昭和62年9月、2週間酪農家に住込みでの研修。家族経営で20頭ほどの搾乳牛と自家育成牛を飼い、ほぼ100%自給粗飼料の非常に堅実な牧場だった。当時はバケット搾乳でバーンクリーナーが無い牛舎でもあった。
作業は朝5時の除ふんに始まり、搾乳など朝の管理を終えて朝食。その後はデントコーン刈取り、サイロ詰めの作業を夕方まで。夜の搾乳が終了し、夕食を頂くのは夜の10時近くという日々。
筆者は大型特殊免許とけん引免許を取得しており、搾乳も含めて、牧場の様々な作業を経験させていただいた。そのことがうれしく、また実習先の皆さんの人柄のおかげで充実した時間が過ごせたとともに、改めて酪農家の毎日の作業の厳しさを実感した。
この牧場は今でも良い経営をされており、当時お世話になった親方はご健在で、後継者の方が経営主になられ、当時の赤ちゃんが後継者として立派に経営に携わっていると人伝てにうかがった。ご家族皆さんいつまでもお元気で、牧場経営を継続して頂きたいと切に願う。









