乳滴/2026年3月10日号
またひとつ戦争が
米国とイスラエルがイランを攻撃、イランが周辺国の両国関連施設等を反撃。この中で民間人多数が犠牲に。胸が痛む。ロシアのウクライナ侵攻から4年過ぎ、別の戦争が始まってしまった。軍需産業は潤うだろうが、エネルギー価格などを通じて、シワ寄せは結局私たち庶民に。
10代の頃からイラン情勢は折にふれ気にしている。というのも1985年、高校の遠足でつくば万博を訪れた際、混んでないという理由で立ち寄ったのがイラン館。髭面のスタッフから手渡されたパンフには、イラン革命(1978年)についての簡単な説明があった。「革命」というとフランス革命とかロシア革命は教科書で知っていたが、そういうのとはどうも、また別の方向性の体制改革のようだと、少年ながら読んだ。
核開発をめぐり昨年9月に国連安保理による経済制裁が科されたイランでは年末来、通貨・リアルの記録的下落で深刻なインフレとなり、抗議デモが頻発。経済低迷への抗議で始まった運動は次第に宗教指導者層に向けられ、国外にいるレザー・パフラヴィーによる君主制への回帰を求める声が出始めていた(アルジャジーラ電子版)。パフラヴィーは革命で国外に逃れ、エジプトで亡くなったシャー(皇帝)の子。混乱の長期化が心配だ。









