全酪新報/2021年12月1日号
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「脱粉・バター向け抑制へ、生乳の完全販売目指す」――中央酪農会議が不需要期の対応方針を決定

2021-12-01

年末年始や年度末の処理不可能乳の発生回避に向け、中央酪農会議は11月22日の理事会で当面の対応方針を決めた。脱脂粉乳・バター等向け生乳の抑制に繋がる出荷抑制等の実施や工場フル操業など円滑な広域需給調整とともに、関係者による理解醸成活動や利用拡大運動等の取組も連携して行い、不需要期も全国連・指定団体が一体となり生乳の完全販売を目指す。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は12月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「配合飼料価格安定制度の基金財源へ230億円」――21年度補正予算で計上

2021-12-01

農水省は11月26日に公表した21年度農林水産関係補正予算で、飼料原料の高騰や配合飼料価格安定制度の財源枯渇を踏まえて「配合飼料価格高騰緊急対策事業」(予算額230億円)を新規計上した。異常補填金の所要額積増しに充てる形で支援する。


同日に開かれた酪政会総会に出席した森健畜産局長は、同事業の措置について「今後とも生産者への補填金の交付が着実に行えるよう、今回の補正予算においてしっかりと基金に対して追加措置を行う」と強調した。


直近の情勢については、トウモロコシ等飼料原料価格や海上運賃等の上昇により、配合飼料価格が高騰。その影響を緩和するため、4~6月期、7~9月期ともに同制度において通常補填、異常補填が発動した。


11月中旬時点の基金残高は通常補填金約297億円、異常補填金約6千万円と厳しい現状となっている。

「酪政連中央委員会、22年度関連対策等を協議」――在庫解消へ後押し求める声など

2021-12-01

日本酪農政治連盟(佐藤哲委員長)は11月25日、参議院議員会館で中央委員会を開き、2022年度酪農関連対策や乳製品在庫解消対策に関する要請内容を協議。委員からは、消費拡大に向けた高校への学校給食導入や交付対象数量を超過した場合の対応、酪農ヘルパー事業や親元就農支援事業の拡充、脱脂粉乳・バターの過剰在庫解消への国の後押しなどを求める声が上がった。意見を踏まえて今後、要請内容を整理しつつ、12月7日の自民党会合での団体要請に臨み、要請内容の実現に向けて活動を展開する。


会合ではこのほか、酪農政策をめぐり畜産クラスター事業の増頭要件の緩和、消費促進と健康向上を目的とした高齢者への牛乳・乳製品の推進等を求める意見が上がった。


乳製品の過剰在庫の問題については今後、▽国家貿易の適切な運用による脱粉・バターの輸入数量の調整▽脱粉の飼料用転換の推進▽輸入バター等の国産品への置き換えの推進――を要請していく方針としている。

「村﨑隆一さん(北海道大樹町)に黒澤賞」――酪青研大会開く

2021-12-01

日本酪農青年研究連盟(檜尾康知委員長)は11月17日、札幌市内で第72回日本酪農研究会を開催した。全国から6名の酪農家が経営成果の発表に臨み、最優秀賞の黒澤賞に村﨑隆一さん(北海道大樹町)が選ばれた。また、豊かな生活を実現した発表事例に贈られる太田賞は、天満達也さん(岩手県洋野町)が受賞した。


昨年の大会は新型コロナ感染症の影響で延期となったため、開催は2年ぶり。今年は感染拡大防止の観点から一部の発表者がオンライン上で発表するなど参加人数が制限されたものの、久方ぶりに全国の盟友が顔を合わせて交流する機会となった。


村﨑さんは2004年にUターン就農し、11年に経営移譲。高泌乳路線の飼養管理が結果的に牛の酷使につながり、家族も過重労働になっていたため「人も牛も無理せず、既存の資源で最大限のパフォーマンスを生み出す」ことを経営理念に掲げて経営を改善。オーチャードグラスを主体とする混播草地作りに注力し、自給飼料を基盤とする経営へと舵を切った。現在は総頭数225(経産牛134)頭。乳量は9千㌔台を維持し、乳飼比19.7、1㌔当たり生産原価73円、酪農部門所得2200万円と高い水準の酪農経営を実践している。


大会の審査委員長を務めた秋田県立大学生物資源科学部の鵜川洋樹教授は、村﨑さんの経営改善を草地管理の手本となる取り組みと高く評価。「植生調査や収量調査のデータを用いて圃場を見える化し、品質と反収の向上や作業時期の分散を図った結果、牛の健康と収益性の向上が両立されている。また、作業の外部化もあってゆとりも確保。フリーストール牛舎とミルキングパーラに投資しながらも、高泌乳以外の経営戦略の可能性を示している。両親の高齢化に伴う労働力の減少を見込んで研修生・実習生の簡易住宅をすでに建設していることや、マニュアル作成を予定していることなども評価した」と講評した。

「牧場で輝く家畜の命」連載⑦ 瀧見明花里さんの写真エッセイ

2021-12-01
牧場で輝く家畜の命⑦ A

ゼンキュウファーム(北海道広尾町)のジャージー。雨上がりの空に虹

牧場で輝く家畜の命⑦ B

雨上がり。早朝の牧草地にたたずむホルスタイン

「ザーッ」せっかく日の出の前に到着したけれど、外は生憎のお天気。「止むまで車で待機します」とメッセージを送信し、少しすると雨脚が弱くなっていきました。


牛さんは、おやすみモード。放牧地へ行くと私たちの姿を見て、搾乳へ向かい始める子がポツリポツリ。日が昇る頃には皆んな行ってしまう可能性を感じつつ、その場で待機します。牛歩がいつも以上のスピードに感じながら見守っていると、最後の1頭が腰を上げたところでお天道さんが顔を出してくれました。「一瞬ストップ!」と牛さんにお願いをしてパシャリ。


その後も安定しない空模様が続き、撮影と雨宿りを繰り返していると、待ちに待った虹が姿を現してくれました。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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