全酪新報/2022年4月1日号
購読お申込みはこちらから

「脱脂粉乳2万5千㌧削減へ、Jミルク在庫対策」――飼料向け等の価格差支援、事業実施期間は18カ月

2022-04-01

生産者と乳業者が協力して新年度から実施するJミルクの「酪農乳業乳製品在庫調整特別対策事業」では、脱脂粉乳の飼料用などへ用途変更する際の価格差に相当する額等を助成し、脱粉在庫2万5千㌧の削減を目指す。Jミルクが3月24日に事業の詳細を明らかにした。事業実施期間は4月から23年9月までの18カ月で、生産者と乳業者が36億3千万ずつ負担して基金を造成。国の支援対策も含め約100億円規模で事業を推進する。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は4月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「全酪連配合飼料、4~6月期は1㌧当たり4200円値上げ」――ウクライナ情勢等で急騰

2022-04-01

全酪連は3月23日、2022年4~6月期の牛用配合飼料価格を前期(1~3月)に比べ、全銘柄平均1㌧当たり4200円値上げすると発表した。原料のトウモロコシは南米産地の乾燥天候による作柄の悪化懸念のほか、堅調なエタノール需要、ウクライナ情勢が緊迫化していることから急騰している。昨年12月上旬には590㌣/㌴前後で推移していたものの、現在は750㌣/㌴まで上昇している。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて穀物の輸出停滞が懸念されていることから、今後も相場は高値が続くと見込まれている状況にある。


このほか、大豆粕は米国農務省が2月に発表した需給見通しによれば、期末在庫率の減少や南米産地の生産量が下方修正されたこと等から、520㌦/㌧(12月420㌦/㌧)とトウモロコシと同様に急騰。


また、哺育飼料価格は、1㌧当たり7万3千円値上げ。原料の脱粉やホエイの強い需要に加え円安や高止まりの海上運賃が影響している。


なお、JA全農とホクレンは22日、4~6月期の配合飼料価格(全畜種平均)を全農は「1㌧当たり4350円」、ホクレンは「同3950円」値上げするとそれぞれ発表している。


配合飼料価格は20年10~12月期から上昇傾向が続いており、この間の上げ幅は1㌧当たり2万1350円。21年10~12月期に一時値下げに転じたものの、前期には再び上昇した。現在、燃油高や輸入粗飼料の遅延・高騰等も相まって酪農家の生産コストが大きく上昇する一方、生乳需給は緩和傾向にあり酪農経営を取り巻く環境は一層厳しさを増している。

「ホクレン、2022年度乳価は全用途据置きで決着」――出口対策は継続実施

2022-04-01

ホクレンは3月24日に開催した生乳受託販売委員会で、2022年度の用途別原料乳価格を「全用途据置き」で決着したと発表した。全取引先約140社のうち、大手・中堅乳業者15社との間で合意したもので、その他乳業者とは今後協議を進める。据え置きは3年連続。4月1日取引分から適用する。また、2021年度に実施していた国産乳製品への置き換え等を支援する生乳販売対策(出口対策)については、需給改善や処理不可能乳の発生回避に向け、21年度の内容を基本に継続実施することで大枠合意した。対策の詳細は、取り巻く環境や輸入乳製品の価格動向等を踏まえ、引き続き早期の決定に向けて協議を進める考えだ。


21年度に総額90億円で実施していた生乳販売対策は、「輸入チーズから国産チーズへの置き換え」「粉乳調整品等の国産脱粉・バターへの置き換え」を柱に、必要な経費を補てんする形で対策を講じていた。22年度も同内容を基本とするが、脱粉については主に、生産者・乳業者の拠出で今年度から実施する脱粉在庫削減対策を活用していく方針としている。

「春休みからGW需給に向けて各団体が消費拡大」――中酪など

2022-04-01

春休みからGWにかけて処理不可能乳の発生が懸念される中、乳業や関係団体をはじめ、スポーツ選手等も牛乳・乳製品の消費拡大に向けた取組を展開している。このうち生産者団体では、中酪が春休み中の牛乳消費の促進に向け、3月19日より吉本興業㈱の人気お笑い芸人「ミルクボーイ」を起用した漫才動画第2弾を公開中。テンポの良い漫才を通じて、牛乳の活用法を紹介している。動画は中酪のYouTubeより視聴できる。


また、全酪連は3月14日から5月10日までの期間、独自の消費推進運動「I LOVE MILK Action2022 Spring」を実施。職員全体で生乳消費目標量50㌧(1日1人当たり1㍑)に設定し、全酪連グループ一丸で自主的な牛乳消費に取り組む。


さらに、同運動のイメージキャラクター「生乳需給刑事ダツ&バター」が全国各地の『地牛乳』を紹介するポスター(下画像)を通じ、関係先等でも理解醸成や消費促進が進むよう発信している。


このほか、多くの乳業メーカーも取組を展開するなか、日本乳業協会は牛乳・乳製品を使用したレシピの紹介等に加え、ツイッターに需給緩和に関するQ&A風動画を3月25日より投稿(計3回)。小中学生等を対象に、学校給食がなくなる春休み期間においても、家庭での牛乳消費が進むよう理解・協力を呼びかけている。


牛乳商品画像

全国酪農業協同組合連合会の会員組織等が販売している牛乳商品です。

「牧場で輝く家畜の命」連載⑪瀧見明花里さんの写真エッセイ

2022-04-01
牧場で輝く家畜の命⑪ A

井上牧場(北海道滝上町)の子牛

牧場で輝く家畜の命⑪ B

ブラウンスイス

天気予報は雨。まだ眠たい目をこじ開けながらプレハブのドアを開けると、予想に反して太陽が見え隠れしています。


幸先の良いスタートを切っていると早速、牛さんの出産が始まる模様。急いで牛舎へ向かい、少し離れたところから「頑張れー!」と心の中でエールを送ります。数分後、元気な女の子が誕生してくれました。お母さんは、すぐに我が子をペロペロ。子牛ちゃんは、まだヨロヨロの足取りで立ち上がろうと奮闘中。初めて4本足で大地を踏みしめる瞬間を見守り、新しい命との出会いにほっこりします。


温かい気持ちになったのも束の間、牧場には1台のトラックがやってきました。グラスフェッドビーフとして育ててきた牛さんの出荷です。行き先を知ってか知らぬか大人しく乗り込む牛さんに、お別れを告げます。走り去っていくトラックの後ろ姿を眺めながら、心の中で何度も「ありがとう」と唱えました。命と向き合う時間。貴重な1日となりました。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

連絡先・MAP

一般社団法人 全国酪農協会
所在地 〒151-0053
東京都渋谷区代々木1-37-2
酪農会館5階
電話番号 代表(総務部):03-3370-5341
(業務部・共済制度)
     :03-3370-5488
(指導部・全酪新報編集部)
     :03-3370-7213
FAX番号 03-3370-3892
アクセス JR・都営大江戸線ともに
「代々木駅」から徒歩1分
酪農ヘルパー全国協会 日本ホルスタイン登録協会 GEAオリオンファームテクノロジーズ株式会社 株式会社ピュアライン 株式会社セイワ あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 相互印刷株式会社 西桜印刷株式会社 警察庁防犯教室

購読お申込み


このサイトに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
Copyright © The Dairy Farmers Association Of Japan. All right reserved.