全酪新報/2022年5月1日号
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「酪政連、配合基金の機動的対応要請」――自給飼料増産への助成も

2022-05-01

酪政連(佐藤哲委員長)は4月19日、東京・永田町の自民党本部で中央委員会を開き、配合飼料・輸入粗飼料高騰対策等を協議した。2022年度「特別要請」として、配合飼料価格安定基金制度について現行基準にとらわれない「機動的な対応」を求めた。また粗飼料対策は、自給飼料増産に取り組む酪農家への強力な支援が必要との認識で、実現に向け政府・与党に求める。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は5月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「配合飼料、通常補てん㌧5200円交付」21年度1~3月期――輸入原料高値続く

2022-05-01

高値が続く配合飼料原料情勢を受け、2021年度1~3月分(第4四半期)も補てんが発動する。単価は通常補てん金で1㌧当たり5200円で、発動は5期連続。異常補てんは既存の発動基準に達していないが、同期分については、価格高騰時においても異常補てんが発動しやすくなるよう措置されている特例基準での発動が見込まれる。


21年1~3月の平均輸入原料価格は㌧当たり4万2665円で、基準輸入原料価格は㌧当たり3万7417円。平均価格が基準価格を5248円(14%)上回ったことから、㌧当たり5200円の補てん金が発動する。


異常補てんは当該四半期の平均価格が基準価格の「115%」を超える場合に原則発動する。一方、今期は特例基準の発動条件となる「原則の基準では異常補てんが発動せず」「特例の基準価格(半年前の基準価格)から年率15%相当増を超える価格上昇がある」を満たすことから、今後追加的に異常補てんが発動する見通し。

「配合飼料さらに値上げか、国際需給ひっ迫、円安で」――三井物産 瀧本昌平氏

2022-05-01

Jミルクが4月20日に開いたオンラインセミナーで、三井物産㈱食料本部畜水産事業部畜産事業室室長補佐の瀧本昌平氏がウクライナ情勢や新型コロナによる畜産飼料情勢への影響について講演した。その中で瀧本氏は、国際需給の逼迫や円安の進行等により、高値が続く配合飼料価格は、今後さらに値上げとなる見通しに加え、米国産アルファルファが日本向け主要港で㌧当たり7万5千円から8万円を超える急騰など、未曾有の事態となっている現状に危機感を示し、日本酪農の存続のためにも自給飼料基盤強化の重要性を訴えた。


瀧本氏は冒頭、中国の旺盛な畜産物需要によるトウモロコシの大量買い付けや米国のエタノール政策、ロシアによるウクライナ侵攻、産地の天候不順等からトウモロコシの国際相場が4月中旬には一時1ブッシェル8㌦台を突破したと説明した。近年、中国では豚肉や牛肉といった畜産物需要の増加等によりトウモロコシの輸入量が大きく増加。21年は約2800万㌧を輸入している。また牛肉需要の伸長から米国産アルファルファ輸入も増加。21年は日本の約3倍の約160万㌧を輸入した。


瀧本氏は「中国ではアフリカ豚熱により養豚業は縮小し、飼料需要は落ち着いているが今後、頭数の回復により、再度の飼料需要増加が見込まれる」と動向を注視する必要があると語った。このほか「海外の肥料や大型農業機械価格など飼料生産コストの上昇」「米国西海岸での干ばつの定着化や上海のロックダウンなど物流混乱の常態化」「円安の進行」などが懸念材料と指摘した。


また、日本国内の配合飼料価格動向に関しては、直近の2年弱で約2万1千円上昇したことを報告。その上で「来期は9千円の上乗せも見込まれる」とさらなる値上げの可能性を指摘。今後、問題解決に向け、生産者と関係者が国へ働きかけ、声を上げることでしか乗り越えられないと考える。日本の酪農の火を途絶えさせないためにも、業界一丸で対応する必要がある」との考えを語った。

「牛乳消費は微減、回復傾向で推移」――Jミルク需給短信

2022-05-01

Jミルクが4月21日に公表した直近(4月11日週)の飲用等向け販売状況によると、牛乳の販売個数は前週差で微減となったが、その他の週よりは増加。前年比は1.6%減で、処理不可能乳の発生が懸念された3月28日週の6.5%減と比べると回復傾向にある。牛乳の販売個数はコロナ禍前の19年と比較すると0.7%増で、コロナ禍前より増加している。


このほか、成分調製牛乳や乳飲料は減少した一方、加工乳は3.4%増と増加傾向で推移。ヨーグルトは全体を通して低調だが、大容量は増加傾向となっている。

「牧場で輝く家畜の命」連載⑫瀧見明花里さんの写真エッセイ

2022-05-01
牧場で輝く家畜の命⑫ A

村上牧場(北海道せたな町)のブラウンスイスの母子

牧場で輝く家畜の命⑫ B

牧場でくつろぐ牛たち

この子の名前はキナコ。初めて牧場に訪れたときに、お母さんのクッコから生まれてきた子。出産間近とは聞いていたものの、気がついた時には既に生まれていた超安産でした。


居合わせたご縁で名付け親になれることになり、生まれたての身体がオレンジ色だったのにも関わらず、咄嗟に『キナコ』と命名。それから牧場に行くたびに、成長を見るのが私の楽しみになりました。いつも知ってか知らぬか優しく見つめてくる眼差しに、もしかして私のことを覚えているのではないかと淡い期待を寄せてしまう親心。きっとキナコにとっては知らない人なのだろうけれど、人懐っこい性格も相まって、特別に可愛く思えてしまいます。


生まれた当初はまだ小さかった身体も、今ではあっという間に大きくなりました。不思議と名前通りのきな粉色の毛並みに成長し、遠くから見ても判別できるほどに。また、ひと回り大きくなったキナコに会えるのが楽しみだな。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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