全酪新報/2022年7月1日号
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「全酪連、配合飼料1万1200円値上げ」7~9月期――全農も大幅値上げ

2022-07-01

全酪連は6月24日、7月~9月期の牛用配合飼料価格を前期(4~6月期)に比べ、全銘柄平均1㌧当たり1万1200円値上げすると発表した。今回で3期連続の値上げで、極めて厳しい状況が続く。過去に例のない高騰で酪農経営に深刻な影響を及ぼしており、その他コスト高もあり生産者の自助努力の範囲を超えている。酪農存続に向け、緊急的な対応が必要だ。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は7月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「全酪連、飼料高騰対策引き続き1㌧2千円支援」――ホクレンも同額で対策継続

2022-07-01

全酪連は6月29日までに、牛用配合飼料の独自対策を継続すると発表した。22年4~6月期の配合飼料供給数量に基づき、1㌧当たり2千円を支援する。7月末までに会員組合や連合会へ支払うよう準備を進めている。


今回の継続について全酪連購買生産指導部の山崎正典部長は「大幅な生乳需給緩和に加え、今回の値上げによる飼料コストの上昇から酪農経営が一層厳しさを増すことを考慮し、全酪連としても生産者を支援すべく対策の継続を決定した」としている。独自対策は配合飼料の高騰を受け、21年10~12月期、22年1~3月期の数量に対しても同様の内容で実施していた。


なお、ホクレンも6月24日に前期(4~6月期)も継続していた配合飼料価格高騰特別対策を継続すると発表した。前期と同じ総額4億円、1㌧当たり2千円の対策費を講じる。


ホクレンの特別対策の継続は、配合飼料価格が大幅な値上げ改定となり、生産者の経営環境が一層の厳しさを増すと見込まれることから実施するもの。会員農協へ供給する7月1日分から9月末出荷分を対象としている。

「農水省、食料安全保障強化へ」――早急に必要な施策を検討

2022-07-01

農水省は6月21日に省内で「食料安全保障に関する省内検討チーム」の会合を開催した。主要農畜産物等32品目の食料安全保障上のリスクを整理した「食料の安定供給に関するリスク検証(2022)」を取りまとめるとともに、検証結果をチーム長の武部新副大臣が金子原二郎農相へ報告した。


酪農関連では経営における労働力不足等を「重要なリスク」と指摘。飼料に関しては輸入飼料の価格高騰を「重大なリスク」と強調した。今回の検証をもとに農水省は今後、食料安保強化に向け、現行の施策の検証と合わせ、必要な施策の検討を行う。


今回の検証結果を受けて金子農相は、食料安保強化へ必要な施策の検討について危機感を持って速やかに行うことの重要性を指摘。その上で総合緊急対策などの速やかな実施による着実な成果の実現や基本法の検証を含む中長期的な視点から食料安保の強化に向けた総合的な施策の検討への着手などに取り組んでいく考えを示した。


さらに、金子農相は同日政府が開いた物価・賃金・生活総合対策本部の概要に言及。「岸田文雄首相からは飼料コストの抑制策等に加え、農産品全般の生産コスト1割削減を目指し、グリーン農業と肥料高騰への大胆な仕組みを組み合わせた新たな支援金の仕組み創設を検討するよう指示があった」と報告した。

「即効性ある対応を、資材高騰で生産者が窮状訴え」――農水省説明会

2022-07-01

生産資材や原材料の高騰を受け、農水省は6月23日に省内で説明会を開催した。このほど措置された原油価格・物価高騰等総合緊急対策などの関連対策について、生産者や関係団体へ周知するとともに、食料安保をめぐり意見を交わした。


生産者からは農地や担い手に関する問題など、諸々の課題解決に資する支援を要望する意見があった中で、酪農家からは飼料高騰等が生産基盤に与える影響に強い危機感を示すとともに、現状を見据えた「即効性のある対応」を強く求める声も上がった。


会合では、食料安保をめぐる情勢をはじめ、肥料原料や飼料価格の高騰、食品産業における原材料の高騰等について、それぞれ現状や講じている対策、今後の対応方針について農水省が説明。その後、質疑応答と意見交換が行われた。


このうち濃厚飼料の生産に必要な鳥獣被害に対する対応・対策を求める意見等が上がったほか、年間6500㌧の生乳を出荷している㈱Kalm角山の川口谷仁氏が飼料と肥料の高騰が酪農経営に与えている影響について指摘。「目の前のキャッシュがないのが現状。この2年間で配合飼料は3万3千円以上上がっている中で、乳価が一切上がっていない」と現場の窮状を訴えた。


その上で「ここで肥料や飼料に対して即効性のある対応策をとっていただかないと、来年、再来年の生産基盤が完全に崩れていくという危機感を持っている」と話し、農水省へ即効性のある対応を講じる必要性を繰り返し強調した。

「過去にない厳しい情勢」全国酪農協会・砂金会長――「一刻も早い対応を」

2022-07-01

全国酪農協会の砂金甚太郎会長は、6月23日の同協会総会開催にあたり当面の情勢について「酪農乳業界は過去に経験したことのない厳しい情勢に直面している。対応次第では日本酪農の将来が左右される。飼料や燃油高騰、急激な円安により生産資材価格は上昇し、このままでは営農していけないという声が届いている。特に心配しているのは、今後の酪農を担う後継者が不安を抱え、精神的にも大きなショックを受けていることだ」と強い危機感を示した上で、生産者乳価の期中改定については「乳業者と知恵を出し合って一刻も早く展望が見える方向性を打ち出してほしい」と述べた。


また、総会で議長を務めた大久保克美会長(群馬県酪連会長)は「今までになかったような酪農危機だが、家族経営を残していかないと地域の過疎化が進んでしまう。ぜひ酪農が残れるよう皆で協力してやっていきたい。私も全国農協乳業協会の会長を務めており、小さいプラントも大変な思いをしているが、酪農家のための乳業でありたいと思っており、大手が牛乳を売ってくれないのなら、農プラで売ろうとも思っている」との思いを話した。

「牧場で輝く家畜の命」連載⑭瀧見明花里さんの写真エッセイ

2022-07-01
牧場で輝く家畜の命⑭ A

佐藤牧場(北海道遠軽町)のホルスタイン

牧場で輝く家畜の命⑭ B

丘の上でまったりモード

パッ。どんよりお天気が一転。まるでトンネルを抜けたかのように、左カーブを曲がった先には、青空が広がっていました。どこまでも真っ直ぐに続いていきそうな道をアップ&ダウン。左手に4頭の牛さんが見えたのを合図に「目的地に到着しました」とスマートフォンが教えてくれました。


牛たちがいる丘の上へお邪魔すると、みんな揃って半目で反芻中。心地よい気候で、まったりモードの牛さんからは「フガーッ」という寝息が聞こえてきます。この時間が私は大好き。シャッターを切るのを忘れさせ、代わりにパワーチャージをしてくれます。


しばらく牛さんタイムを堪能し「お邪魔します」と1頭の子に接近。「フガフガ」と丹念なカメラチェックをくぐり抜け、撮影スタート。ファインダーを覗いてシャッターチャンスを伺っていると「私の盛れる角度はコレなの!」と言わんばかりに、頑なにお顔を斜めにする牛さん。そんな姿を前にニッコリしたのでした。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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