全酪新報/2022年7月20日号
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「全国の酪農家1万3300戸に」畜産統計――飼養頭数1万5千頭増、経産・未経産牛は増頭推移

2022-07-20

農水省が7月12日に公表した畜産統計によると、2022年2月現在の酪農家戸数は1万3300戸で、前年に比べ500戸、3.6%減少。全国の乳牛飼養頭数は137万1千頭で、1万5千頭、1.1%増加した。経産牛及び未経産牛はコロナ禍前からの対策が奏功し増加傾向で推移している。一方、生産現場では飼料等の生産資材高騰、生乳需給の大幅緩和、生産抑制の必要性など厳しい情勢が横たわる。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は7月20日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「305日乳量、全国平均11㌔増で過去最高」2021年度乳用牛群能力検定成績速報――平均分娩間隔は2日短縮

2022-07-20

乳用牛群検定全国協議会(事務局=家畜改良事業団)がこのほど公表した2021年度の乳用牛群能力検定成績速報によると、21年の305日乳量(立会検定・ホルスタイン種)は、全国平均で9830㌔(前年比11㌔増)と過去最高を記録した。北海道は若干低下したものの、都府県は過去最高を達成した。平均分娩間隔も429日で前年より2日短縮と好調に推移している。また、搾乳ロボットの導入拡大に伴い自動搾乳検定も急速に普及しており、305日乳量の全国平均で1万1354㌔(179㌔増)だった。


立会検定における21年度の305日乳量のうち、北海道は9824㌔(27㌔減)、都府県9841㌔(89㌔増)。11年は両地域とも前年を下回ったが、以降は概ね増加傾向で推移。平成元年の1989年における305日乳量7705㌔と比較すると、2千㌔以上も乳量は伸びている。


産次別の能力をみると、立会検定(2回搾乳)では、初産8827㌔、2産1万189㌔、3産1万589㌔、4産1万535㌔、5産1万117㌔。自動搾乳検定では初産1万171㌔、2産1万1950㌔、3産1万2410㌔、4産1万2264㌔、5産1万1786㌔。立会検定や自動検定など検定手法の違いにより乳量差等はあるものの、泌乳量は3産から4産をピークにその後一定となる傾向は例年と変わらない。


他方で、繁殖成績についてみると、21年の平均分娩間隔は昨年より2日短縮の429日(中央値403日)で、過去最も分娩間隔が長かった11年と比べると9日間短縮。また、性選別精液の普及が進むなか、雌雄の生み分けについては例年に引き続き、北海道(雌57.7%)が都府県(雌55.8%)より僅かに多い結果となった。


7月20日号記事2-図表

「第50回酪青女全国発表大会、 中野大樹さん(北海道)に農林水産大臣賞」――意見・体験最優秀は藤田幸子さん(茨城)

2022-07-20

全国酪農青年女性会議と全酪連は7月14~15日、東京都江東区で全国酪農青年女性酪農発表大会を開催した。各地域の代表者12名が発表し、経営発表の部の最優秀賞・農林水産大臣賞に中野大樹さん(北海道鹿追町)、意見・体験発表の部の最優秀賞に藤田幸子さん(茨城県鉾田市)が選ばれた。会場には全国から酪友など250名が参加した。1971年に始まった同発表大会は今回で第50回目を迎えた。


主催者挨拶で全国酪青女会議の小森崇宏委員長は、新型コロナの影響で組織活動の自粛や制限がかかり、交流が減っていることに加え、生産資材の高騰が酪農経営を圧迫している厳しい現状を説明。その上で「このような状況だからこそ、大会を通じて日本酪農に元気を発信したい。第50回を新たなスタートにして、今後数十年間に亘り大会が継続し日本酪農の発展に寄与できるよう、より魅力ある大会を酪友の皆さまと作っていきたい」と語った。

「酪農家に寄り添い出来ることを」――全酪連・隈部会長

2022-07-20

全酪連の隈部洋会長は、14日の全国酪青女が開催した発表大会の開会式の中で、期中値上げをめぐって進められている乳価交渉の現状について触れた一方、値上げ後に想定される消費低迷の問題について言及。「消費者が手に取って初めて乳価になるため、次のことも考えていかなければならない。厳しい現状だが、全酪連としても酪農家に寄り添って出来ることはしっかりとやっていきたい」と述べた。


また、発表大会や同会議について人材育成や交流の輪が拡がっているなど活動の意義を強調。その上で「今は暗いトンネルの中だが必ず朝は来る。それまでしっかりと頑張ってほしい」と会場の酪農家へ呼びかけた。

「全国酪農青年女性会議が乳価値上げへ緊急提言」

2022-07-20

全国の酪農家で構成する全国酪農青年女性会議は7月14日、期中の乳価値上げに向けた「緊急提言」を全国大会の中で報告した。昨今の生産資材高騰や為替相場の変動等により生乳生産コストが上昇し、酪農にも甚大な影響を受けているため採択したもの。


提言では、コロナ禍に伴う生乳需給の緩和に対し、在庫対策や消費拡大により業界一体で乗り越えてきた一方、生産コスト増は個々が対応できる範囲を超えてきていることを明記。乳価値上げに向け「国民の貴重な食糧である牛乳・乳製品の持続的生産・供給のために、我々酪青女は、期中の乳価値上げに向けて、全国の酪農家と行動を共にし、団結をより強固にしていく」としている。

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