全酪新報/2022年11月1日号
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「国産牛乳の重要性発信、酪青女が新宿駅構内で理解醸成活動」――生産現場の窮状訴える

2022-11-01

全国酪農青年女性会議(中村俊介委員長)は10月22日に東京都の新宿駅構内で酪農理解醸成活動を行い、各地から集った酪農家が牛乳の消費促進と酪農への理解を呼びかけた。中村委員長は「生産コスト上昇など酪農家を取り巻く厳しい現状を消費者に伝え11月からの乳価値上げの意味を知ってほしい。今冬も処理不可能乳発生の懸念があるなか国産牛乳・乳製品の重要性を発信したい」と述べた。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

お断り=本記事は11月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「7~9月期、配合飼料補てん額は1㌧1万6800円交付へ」――発動は7期連続

2022-11-01

全国畜産配合飼料価格安定基金など3基金団体はこのほど、22年度第2四半期(7~9月)の配合飼料原料の高騰に対して、1㌧当たり1万6800円の補てん金交付を決めた。発動は7期連続になる。補てん金のうち、通常補てん分は5454円、異常補てん分は1万1346円を見込んでいる。


当期の基準輸入原料価格は1㌧当たり4万4000円で、平均輸入原料価格は6万846円。その価格差となる1万6800円が補てん金として交付される。


10月28日現在、配合飼料原料となるトウモロコシ価格は6㌦後半と堅調な一方、8月中旬頃までは6㌦前後だったことから上昇傾向がみられる。急激に進行する円安等により、配合飼料価格も同様に大きく値上がりしている。

「乳製品の長期保管を支援」22年度第2次補正――需給改善へ生産者の取組も支援

2022-11-01

自民党は10月28日、総合農林政策調査会や農林部会等の合同会議を開き、同日閣議決定した総合経済対策の財源の裏付けとなる22年度農林関係補正予算(額無し)の重点事項案を提示した。高水準となっている脱脂粉乳在庫の解消や一定程度の生産抑制が求められている現状を受け「酪農経営の安定に向け、生乳需給の改善に向けた生産者の取り組み、生産者団体等が行う乳製品の長期保管等を支援する」旨を案に盛り込んだ。


このほか補正予算案では、飼料原料コスト増に対する配合飼料対策、食料安保強化に向けた飼料増産等の対策をはじめ、畜産クラスター事業や国産チーズの競争力強化などを明記した。

「上期の生乳生産量0.6%増」22年度、牛乳統計」――加工乳・成分調整牛乳は前年上回る

2022-11-01

生乳生産が増加する一方、牛乳の消費は低迷している。農水省が10月25日に公表した牛乳乳製品統計によると、22年度上期の生乳生産量は385万6905㌧で4~9月累計で0.6%増だったものの、牛乳は162万205㌔㍑で同0.4%減。乳飲料やはっ酵乳の年度累計も下回るなか、加工乳・成分調整牛乳は0.6%増と飲用で唯一年度累計を上回った。想定以上の生乳生産の増加をはじめ、乳製品の過剰在庫の問題もあり、不需要期に向けて積極的に飲用消費を呼びかけていく必要がある。


22年度上期における牛乳のうち、業務用の累計は14万2857㌔㍑で4.5%減、学校給食用は16万2507㌔㍑で0.7%減だった。また、乳飲料は54万9996㌔㍑で2.0%減、はっ酵乳は49万5265㌔㍑で6.8%減といずれも消費が落ち込んだ。


一方、加工乳・成分調整牛乳は19万3747㌔㍑で0.6%増と好調に推移した。

「牧場で輝く家畜の命」連載⑱瀧見明花里さんの写真エッセイ

2022-11-01
牧場で輝く家畜の命⑱ A

小布施牧場(長野県小布施町)のジャージー。名前は「メープル」

牧場で輝く家畜の命⑱ B

食事中のメープル(手前)

この日は海を越えて、長野県に初上陸。いつもと違う空気、街並み、山々を感じ、ウキウキ気分。牧場までの道のりを、ドライブ気分で楽しみます。到着すると、ジャージー牛たちがお出迎えをしてくれました。


今回は、メープルという牛さんを撮影するのが主なお目当て。早速、牛舎の中にお邪魔して初対面を果たし、「メープル!」と呼びかけるも興味なし。その後、放牧地に出るも、変わらず下を向いて草を食べています。いつも真正面からの写真が多いのですが、今回は横顔が多めとなりました。


実はメープルは、初期の頃から私をずっと応援してくれている方の、人生を変えた牛。その方から牧場を紹介して貰う際に、たまたまメープルがこの秋に出荷になることが発覚しました。牛に人生を変えられた身としては、自分事のように感じて会いに来たのが、この日。恐らく、これで会うのが最後になるメープルの生きる証をたくさん写真に収め、帰路につきました。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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