全酪新報/2023年4月1日号
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「1~3月期の配合飼料対策、1㌧8500円交付」――予備費で緊急支援措置、4月以降は基金制度に特例新設

2023-04-01

政府は3月28日、酪農家・畜産農家支援に向けた緊急対策(965億3900万円)を閣議決定した。予備費を使用し、1~3月の配合飼料価格に対し「1㌧当たり8500円」の補てん金を交付するほか、2023年度4月以降には配合飼料価格が高止まりした際も補てんが出やすくなるよう、配合飼料価格安定制度に新たな特例を措置する。-詳細は全酪新報にてご覧ください-

4月1日号記事1-図

お断り=本記事は4月1日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「関東乳価、飲用・はっ酵乳10円値上げ」――8月1日より、大手3社と合意

2023-04-01

関東生乳販連は3月30日までに、飲用向けとはっ酵乳向け乳価を1㌔当たり10円値上げで大手乳業3社と合意したことを明らかにした。3月22日の理事会で決定、28日の生乳受託販売委員会で了承を得た。8月1日出荷分より適用する。


今後、その他の取引先乳業との合意を目指し交渉を進める。2023年度乳価をめぐっては、6月1日からの1㌔15円値上げを求めていく方針を2月10日に決め、取引先乳業者へ要請し交渉を進めてきた。現場の窮状を踏まえ、昨年11月の10円値上げと合わせ1年間に計20円の値上げと過去にない水準となったものの、消費拡大等を一層推進していく必要がある。

「国産粗飼料利用も継続支援」――助成単価や要件は昨年対策同様

2023-04-01

飼料高騰により厳しさを増す酪農経営をめぐり、今回予備費で実施する飼料対策では配合飼料への補てんに加え、購入粗飼料等のコスト上昇分の一部に対して補てん金を交付する。経産牛1頭当たり換算で「都府県は1頭当たり1万円」「北海道は1頭当たり7200円」。昨年9月に政府が講じた飼料高騰対策と、単価をはじめ事業参加要件も基本的には変わらない。


生産コストの削減、国産粗飼料の利用拡大に継続して取り組む酪農経営が対象で、経産牛の頭数については、昨年11月1日時点での頭数を想定している。申請手続きが行われた農協等を通じて、配合飼料の特別対策と同様に、生産者には今年5月末以降より順次交付される予定。

「ALIC事業、生乳5千㌧の消費支援」――訪日客、子ども食堂等へ

2023-04-01

政府がこのほど決めた畜産・酪農緊急対策では、生乳換算5千㌧の牛乳・乳製品の消費拡大を目指す緊急対策(23年度ALIC事業、9億800万円)を措置。新たな需要開拓のため、訪日外国人観光客や子ども食堂等を対象に消費を促す取り組みを支援する。


目標とする生乳換算5千㌧は、2023年度における乳製品の国家貿易枠のうち、脱脂粉乳に配分した750㌧に相当するもの。これと同量を支援して消費拡大を図る。


対策では、国産牛乳・乳製品の魅力発信の機会として、空港や温泉等での訪日外国人観光客に牛乳を安価で提供する取り組み、輸出先国における牛乳等のプロモーション等を支援。提供に係る取り組みは2分の1以内、プロモーション等へは定額を補助する。


また、子ども食堂等へ牛乳等を安価に提供する取り組みは、乳業メーカーや生乳販連を対象として想定(補助率2分の1以内)。これらの支援を通じて需給改善を図る。

「全酪連配合が4~6月期、1㌧当たり1400円引き下げ」――トウモロコシの輸出需要低調で

2023-04-01

全酪連は3月23日、23年4~6月期の牛用配合飼料価格を前期(1~3月)価格から1400円引き下げると発表した。引き下げに転じるのは21年10月期以来、6期ぶり。トウモロコシの輸出需要が低調なことなどが主な要因。一方、哺育飼料価格も1㌧当たり7万円の値下げとなった。


トウモロコシは12月上旬には650㌣/㌴前後で推移していたが、南米産地での高温乾燥等による作柄悪化懸念から1月には680㌣/㌴まで上昇。2月に米国農務省が発表した新穀の作付面積見通し等を受けて630㌣/㌴まで下落した。


このほか、大豆粕も南米産地での高温乾燥懸念等から530㌦/㌧前後と堅調に推移している。

「牧場で輝く家畜の命」連載㉓瀧見明花里さんの写真エッセイ

2023-04-01
牧場で輝く家畜の命㉓ A

清水デイリーファーム(北海道新冠町)のホルスタイン

牧場で輝く家畜の命㉓ B

ブラウンスイスのコマメちゃん

4月。私の住む北海道では、桜はもう少し先。代わりに、雪解けで露わになった地面を踏みしめて、春を感じます。今回は、数年前に撮影した牛さんと桜をお届けします。


「おはようございます!」と車のドアを開けると、ワンちゃんが勢いよく飛んできて、その光景をカメラマンさんが映しています。この日は、私の地上波デビュー。テレビ局のリポーターさんやカメラマンさん、音声さんが見守る中での撮影です。緊張しながらカメラを構えると、牛さん達がわちゃわちゃと近寄ってきます。その人気っぷりは私だけでなく、テレビ局の皆さんにも広がっていました。なかでもブラウンスイスのコマメちゃんは、取材班がかなり気に入った様子で、頻繁にちょっかいをかけています。


取材が終わる頃には、その愛らしい性格で、すっかり人気者になっていました。初めてのテレビ取材で不安もありましたが、コマメちゃんが緊張を解してくれたおかげで、無事に桜と牛さんを撮影できました。(全酪新報では毎月1日号に掲載しています)


プロフィール


瀧見明花里(AKAPPLE)


農業に触れるためニュージーランドへ1年3ヶ月渡航。2017年より独立。『「いただきます」を世界共通語へ』をコンセプトに、牛、豚、鶏をはじめとする家畜動物を撮影、発表。家畜の命について考えるきっかけを届けている。


※写真の無断使用はご遠慮下さい

https://photographer-akapple29.com/

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