全酪新報/2016年5月10日号
農水省「家畜の飼養衛生管理基準を改正へ」総務省の勧告を受け ― 家畜保健衛生所等の協力を求める
農水省は家畜の飼養衛生管理基準の改正に向けて議論を進めている。総務省が昨年、牧場段階の防疫対策の改善を求める勧告を出したことを受けて、基準の全項目を農家の定期報告事項とするよう見直す方針だ。4月21日に開いた家畜衛生主任者会議で動物衛生課が説明した。会議には都道府県畜産担当者や家畜保健衛生所の職員ら約220名が出席した。
お断り=本記事は5月10日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。
「森山裕農相に畜産再建支援を要請」― 熊本地震で蒲島県知事ら
4月14日以降の熊本県を震源地とした大型地震に伴う農林水産関係の被害に対して、熊本県の蒲島郁夫知事や県議会など関係者は5月9日、農水省に森山裕農相を訪ね支援を要請した。被災した畜産農家の経営再建への支援のほか、出荷遅延・廃棄となった農畜産物への損失補てん、農地・施設復旧への財政措置など幅広い対策を求めた。
蒲島知事は、5月9日現在の農林水産関係の被害額が1022億円にのぼると報告し、早期復旧への支援を要請した。森山農相は「しっかり受け止めて対応する」と応じた。
「指定団体制度の機能は不可欠」 ― 規制改革会議の提言に対し、森山農相が見解
指定団体制度廃止を求めた規制改革会議の提言に対して、森山裕農相は「制度が果たす機能は何としても維持しなければならない」との認識をあらためて強調した。「制度の機能が十分に発揮され、わが国酪農が長期的に発展でき、酪農家が安心して経営を持続できるように対応する」との考えを示した。4月26日の記者会見で述べたもの。
4月14日以降の熊本県を震源地とした大地震では、県内の乳業工場が操業停止したため、指定団体は配乳調整等の対応に努めた。森山農相は「あれだけの大きな地震だったが、廃棄乳を最小限に食い止めることができた」と指定団体の取り組みを高く評価。「生乳は適切な需給調整が行われないと廃棄を招きかねない。牛乳・乳製品の安定供給を図る機能は非常に重要だ」と強調した。
スイーツショップ「東毛酪農63℃」 ― 埼玉県さいたま市内のコクーンに2号店を出店
スイーツショップ「東毛酪農63℃」 ― 埼玉県さいたま市内のコクーンに2号店を出店
東毛酪農協(大久保克美組合長、群馬県太田市)は、埼玉県さいたま市の商業施設・コクーン1内にスイーツショップ「東毛酪農63℃」を4月22日にオープンした。東毛酪農63℃は2012年に東京スカイツリーの商業施設・東京ソラマチ内で出店していて、今回で2店舗目。
コクーン1はJRさいたま新都心駅に直結した大型商業施設。「東毛酪農63℃」は西館2階に出店した。営業時間は午前10時~午後9時。
商品は、すべて東毛酪農協が製造している63℃30分殺菌・ノンホモの低温殺菌牛乳が使用されている。
ソフトクリームは低温殺菌牛乳の風味を活かした牧場ミルク味や無脂肪牛乳とヨーグルトを使用したヘルシーな牧場ヨーグルト味、宇治抹茶ミルク味など全5種類のラインナップ。コーンは、竹炭とゴマが入った黒色の竹炭ゴマコーン、天然の海の塩が入った海の塩コーン、プレーンコーンの3種類とカップ入りから選べる。価格はいずれも360円(税抜)。