全酪新報/2016年6月20日号

「はっ酵乳の消費、好調続く」Jミルクの2016年度需給見通し―110万㌔㍑、2.5%増を予測

2016-06-20

Jミルクは5月31日、2016年度通年の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しを公表した(既報)。このうち需要面をみると、牛乳の生産量は298万3千㌔㍑で0.8%減(閏年修正後、以下同)と前年度を下回る見通しだ。一方、はっ酵乳の生産量は年々伸びていて、2016年度は110万5千㌔㍑で2.5%増と引き続き堅調な需要を見込んでいる。

お断り=本記事は6月20日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「2015年度のチーズ総消費量、過去最高を記録」農水省調査―輸入ナチュラルチーズ大幅増加、国産は2年連続減少

2016-06-20

農水省生産局は6月10日、2015年度のチーズ需給表を取りまとめた。それによると、チーズの総消費量は過去最高を記録した。国産ナチュラルチーズの生産量は減少したが、輸入ナチュラルチーズが大幅に増えたためだ。特に、直接消費用が大幅に伸びた。その結果、チーズの総消費量に占める国産の割合は、前年度よりも低下した。


チーズの総消費量は32万519㌧で前年度比7.5%増えた。これまでの推移を見ると、1990年度は約15万㌧で、その後は徐々に増加。25万㌧前後で推移していた。2011年度には28万㌧を超え、2012年度に初めて30万㌧を記録。しかし、2013年度は減少した。2014年度は増加したものの、30万㌧をわずかに割った。90年度と比べると、2015年度は2倍以上増加したことになる。


ナチュラルチーズの生産量を見ると、国産は4万5988㌧で1.9%減。2年連続で減少した。プロセスチーズ原料用は2万4174㌧で0.7%減、直接消費用は2万1814㌧で3.1%減だった。


一方、輸入ナチュラルチーズは総量では、24万8054㌧で9.0%増。そのうち、直接消費用は17万867㌧で9.0%増、プロセスチーズ原料用は7万7187㌧で8.8%増とそれぞれ前年度を上回り、過去最高を記録した。


国産と輸入ナチュラルチーズを合わせた直接消費用のナチュラルチーズは、19万2681㌧で7.5%増だった。


国内産プロセス 大幅増加


プロセスチーズの消費量を見ると、12万7838㌧で7.4%増。大半を占める国内の生産量は11万9606㌧で8.2%伸びた。その一方、輸入プロセスチーズは8232㌧で3.1%減だった。


チーズの総消費量に占める国産の割合は、15.3%で1.3ポイント低下した。大手乳業3社が北海道内に国産ナチュラルチーズ工場を新・増設した2007年~2008年以降、20%近くまで上昇したが、近年は低下傾向にある。


また、プロセスチーズ原料用の国産割合は、23.8%で1.8ポイント低下。過去10年間で最も低い水準だった。

農水省事務次官に奥原正明氏、牛乳乳製品課長に松本平氏―6月17日付

2016-06-20

農水省は6月17日付けで、奥原正明経営局長を事務次官とする人事を発令した。また、生産局畜産部牛乳乳製品課長には松本平氏(大臣官房付兼復興庁統括官付参事官)、消費・安全局総務課長には森重樹氏(牛乳乳製品課長)が就任した。


そのほか同日付けで、消費・安全局長には今城健晴氏(生産局長)、生産局長には枝元真徹氏(内閣官房内閣審議官)、林野庁林政部林政課長には水野政義氏(畜産部畜産企画課長)、畜産企画課長には谷村栄二氏(食肉鶏卵課長)、大臣官房参事官(国際)には渡辺裕一郎氏(畜産企画課畜産経営安定対策室長)、畜産企画課畜産経営安定対策室長には新川俊一氏(家畜改良センター企画調整部技術統括役)が就任した。

「オリオン機械が創立70周年」を祝う―関係者など180名出席、祝賀会を盛大に開く

2016-06-20

オリオン機械(長野県須坂市、太田哲郎社長)は6月8日、東京・丸の内のパレスホテル東京で創立70周年感謝の集いを開催した。関係者など約180名が出席し、今後の発展を祈念した。


開会挨拶した太田社長は「70周年を迎えることができたのは皆さんの支援の賜物と感謝申し上げる。日本初の国産ミルカーを完成させてからの30年間は酪農事業の発展で成長することができた。その後の30年間は独自の真空・冷凍技術を応用して産業機械事業の発展を成し遂げた。70周年を機に、今後は100周年に向かって、次の30年ではどのようなイノベーション(技術革新)を起こしていくかが、私に課せられた責務。まだまだ皆さんと共に頑張っていきたい」と関係者への謝意と今後の抱負を述べた。


オリオン機械は1946年11月に合資会社共栄精機製作所として創業。「搾乳機の輸入品は非常に高価なので、安価な搾乳機がつくれないか」との酪農家の要望に応えるため、1957年に日本で初めての国産ミルカーを製造・販売を開始した。

農水省、小山浩子氏を招き乳和食PR ― 「6月は牛乳月間」食育推進の一環で

2016-06-20

農水省は6月8日、省内に管理栄養士・料理研究家の小山浩子氏を招き、牛乳のうま味とコクを使って美味しく減塩できる乳和食の調理実演会を開いた。6月の食育月間にあわせて省内では6月6~10日の間、国産食材の魅力を紹介する展示会を開催。その一環で乳和食をPRした。


小山氏が今回紹介したのは、かぼちゃのミルクそぼろ煮、ミルク味噌汁、ミルク納豆の3品。できたての乳和食を試食した農水省の今城健晴生産局長(当時)は「コクがあるし、ダシが効いていて美味しい。本当にミルクを使っているか分からない。健康にも良いし、牛乳の消費が増えるなら言うことなしだ」とコメントした。

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