全酪新報/2017年1月10日号

「酪農ヘルパー要員2千名割れ」―利用日数引き続き増加も人材確保が深刻な課題

2017-01-10

酪農ヘルパー全国協会(砂金甚太郎会長)はこのほど、2016年8月1日現在の酪農ヘルパー利用組合の実態調査(速報)を取りまとめた。利用農家1戸当たり平均利用日数は年々増えていて、2015年度は21.84日と0.10日増加した。傷病時利用の対象者は2273名で、前年を上回り酪農ヘルパー制度の重要性が増している。一方、全国のヘルパー要員数は1995名で、前年をより76名減少し、2千名を割り込んだ。人材確保をめぐる現場の深刻さがうかがえる。

お断り=本記事は1月10日号をベースにしておりますが、日々情勢が急変しており、本ホームページでは、通常の態勢を変えて本紙記事にその後の情報も加えた形で状況を掲載するなど、一部記事の重複などが生じることもあります。ご了承ください。

「2016年7~9月、F1交配率なお上昇」―全国平均35.4%の高水準

2017-01-10

日本家畜人工授精師協会が昨年12月26日に公表した2016年7~9月期の乳用牛への黒毛和種の交配状況(F1交配率)によると、北海道、都府県ともに前期を上回り、全国平均35.4%で2.2ポイント上昇した。前年同期比では0.8ポイント低下したが、生産現場では依然としてF1交配が高い水準にある。F1交配率が生乳生産に影響を与え始めるのは、妊娠・育成期間を経た3年後とされており、今後の乳牛資源への影響が懸念される。


地域別にみると、北海道は21.8%で前期比0.8ポイント上昇し、7期連続の20%超え。前年同期比では0.7ポイント上昇した。都府県は51.6%で前期比3.9ポイントと大きく上昇した。前年同期比では1.7ポイント低下したが高水準が続く。


農水省は2014年6月、当時のF1交配率(2014年1~3月期。北海道20.4%、都府県47.3%)と性判別精液の利用動向などを踏まえて、この交配水準が続けば乳牛資源の不足が懸念されるため、酪農家への注意喚起と計画的なF1生産を指導するよう各都道府県庁・酪農関係団体に通知している。


性判別精液は9.8%利用


日本家畜人工授精師協会によると、2016年7~9月期の性判別精液の利用割合は9.8%で前期比0.1ポイント上昇した。前年同期比では2.4ポイント上昇している。

「家畜改良事業団が牛群検定にアメダス情報掲載」―暑熱対策など活用に期待 Webシステム連携も予定

2017-01-10

家畜改良事業団は本年(平成29年)1月10日より、気象庁のアメダス気象情報を牛群検定に新しく導入し、検定立会日の気温や降水量などを検定表に掲載する。酪農は暑熱や寒冷などの気象から受ける影響が極めて大きいため、気象情報を牛群検定に取り込み活用できないかとの要望を受けて実施するもの。同事業団は「特に都府県の大きな課題である暑熱対策などに新たな展開が期待できる」として活用を呼びかけている。


利用できる気象情報


一部地域を除き、本年1月10日以降に発行される牛群検定成績表に検定立会日の気象情報が表示される。


気象庁では、全国に最大で約21㌔㍍間隔で約840カ所のアメダス(地域気象観測システム)を設置している。検定農家1戸1戸について、距離的に一番近いアメダスを選び出し、そのアメダス気象情報を気象庁の情報支援を受けて検定成績と同様に提供する。検定農家は最大で21㌔㍍、平均すれば約10㌔㍍程度離れたアメダス気象情報を牛群検定で活用できることとなる。


活用の出来るアメダス気象情報は、平均気温、最高気温、最低気温、降水量、日照時間、積雪の6項目。積雪は北日本や日本海側などの降雪地域のみに表示する。ただし、検定農家においても日頃から気温を測り、アメダス気象情報とのズレや特性を把握しておく必要がある。


さらに、同事業団では今後、北海道から沖縄まで全国においてインターネット上で利用できる「繁殖台帳Webシステム」にアメダス気象情情報を搭載する予定。同システムでは、1年365日のリアルタイムに近いアメダス気象情報の活用を図る。なお、同システムはスマ-トフォンやタブレットでも利用できる。


暑熱対策への応用例


日本飼養標準によると、初産牛では平均気温が23度、経産牛(2産以上)では平均気温21度を超えると採食量に影響が出るとされている。しかし、ここでいう「平均気温」という概念は現実での把握が難しく、24時間の気温を常時測定して初めて得られるものであり、多くの酪農家では経験と勘により平均気温を判断し、暑熱対策を行っているのが実情。牛群検定により正確なアメダス気象情報を入手することで、適切な送風扇の運用などに活用できる。


寒冷対策への応用例


子牛は寒さに大変に弱く、その限界温度は13度とされている。特にカーフハッチなどにより屋外で子牛を管理している場合、13度を下回ったら、ジャケットを着用させるなど何らかの対策が必要となる。また、分娩房の気温も13度を下回るときは、分娩時に立会して羊水を拭き取るなど保温に関する配慮が必要となる。こういった最低気温についても、アメダス気象情報が有効となる。


このほか、飼料作物の圃場管理や遺伝的改良への応用なども考えられ、今後の大きな可能性が期待される。

「農業改革の動向注視」―中央畜産会の中須副会長が認識示す

2017-01-10

中央畜産会が1月5日に都内で開いた2017年新年会で、中須勇雄副会長は農政をめぐる課題として政府・与党が昨年末にまとめた農業競争力強化プログラムについて言及。「大筋の方向は示されたが、制度設計を含めて今後どのようになるかが今年の課題だ。指定生乳生産者団体制度や資材価格の問題、原料原産地の表示をどうするのかという問題もある。おかしなことにならないようフォローしていく必要がある」との認識を示した。


また、中須副会長は「トランプ次期大統領の就任という米国の情勢変化によりTPPは今後、どうなるのか分からない。ただし、EUとのEPA(経済連携協定)交渉が昨年末に大詰めを迎えるのではないかとの話もあった。しっかりと目を凝らし、政府がどのように進めるのか、あるいは必要な対策を講じてもらえるのか、十分協議しながら政府に求めていく」と述べ、国際交渉の展開についても注視する姿勢を示した。

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