乳滴/2022年2月10日号
ふるさと納税、乳製品で

年明け後わずか1カ月余り。驚くべきスピードで新型コロナウイルスの変異種・オミクロン株が全国に急拡大した。今回は子供も罹りやすく、各地で学級閉鎖・休校等が広がっていると聞く。再び学乳供給含め需給への影響が懸念される。
年末年始をやっと乗り越えたばかりだが、ホッとする間もなく、次は年度末、ゴールデンウイークと生乳需給上では、さらに大きな山がある。しかも、生乳生産量は春以降に向け増加する中でだ。北海道はじめ生産抑制の取り組みを始めているものの、生き物であるから時間がかかる難しさがある。
となれば、新型コロナが落ち着くまで、牛乳乳製品の消費促進・喚起対策を継続していくしかない。少しでも効果のあることにチャレンジしたい。
そこで「ふるさと納税を活かし、返礼品は牛乳乳製品を」と改めて呼び掛けたい。
08年に創設された「ふるさと納税」は、税収減少に悩む地方の格差是正を進めることを目的に措置されたもの。都道府県・市区町村に対する寄付金扱いになり、確定申告をすることで2千円を超える部分は、所得税・住民税から一定限度額まで全額が控除される。
牛乳乳製品を返礼品としている自治体も多いことから、本会としてPRに力を入れたい。