乳滴/2024年10月10日号
10月は食品ロス削減月間
本来は食べられるのに捨てられている食品ロスの量は、22年度推計値で依然として年間で472万㌧(前年度比51万㌧減)にのぼる。内訳は食品関連事業者等の事業系が半分(前年度比51万㌧減)、一般家庭系が半分(同8万㌧減)。
農水省は食品リサイクル法の基本方針で、事業系の食品ロスを2000年度比で30年度までに半減させる目標を設定。各種取組やコロナ禍等の影響により、事業系は30年度を待たずに、削減目標を前倒しで達成し、新目標の検討が行われている。
10月は「食品ロス削減月間」と言うことで㈱明治は、今回で3回目となるが、消費者庁の普及啓発活動の一環である「食品ロス・ゼロ」川柳コンテストの受賞作品の一部を牛乳やヨーグルトなどの商品パッケージに9月から順次掲載している。また、各ブランドのSNSアカウントから食品ロス削減に向けた情報発信も行っている。
明治おいしい牛乳では、側面の広告欄に内閣総理大臣賞受賞作品(岐阜県・三宅祐奈さん)の「ままごとも 導入された てまえどり」等が掲載されている。
一方、日本乳業協会は量販店など取引先流通事業者に商慣習となっている3分の1ルールの見直し等、納品期限の緩和などについて要請、協力を求めている。