乳滴/2025年3月1日号
農家の汗とコスト

6月から北海道の加工向け乳価が㌔3円値上げ、バター・生クリーム向けはさらに7円上乗せして㌔10円値上げになると2月10日号で伝えた。この動きは飲用向けにも波及してほしい。
乳価値上げは商品価格上昇につながり、結果「小売価格改定で買い控えが起こる」という見方はある。一方、長引く飼料等生産費の上昇は、すでに酪農家の経営に大きく影響している。そんな折、乳価値上げは少しほっとする。
寒い時も暑い時も乳牛の体調に気を配りながら、衛生的な牛乳を安定生産しようという家族・従業員一丸となった頑張りがあっての牛乳・乳製品。汗とコストに見合う価格であってほしい。
ところでコメ価格。新米が出回る昨秋以降、落ち着くと思ったが、実態は逆で、このため政府は備蓄米放出に動く。果たして小売価格にどう作用するか。
農水省の統計によれば、筆者地元の2024年産米の相対取引価格(全農等出荷業者と卸売業者との取引価格)は約2万2千円(玄米60㌔。農家がJAに出荷する際の価格はこれより少し安い)。これに加工・流通経費が載って小売価格になる。
食料品価格値上げのニュースのたびに思うのだが、値上がり分全てが農家の収入にはならないという事も伝えてほしい。