乳滴/2024年6月20日号
来年は籾蒔きを遅く
コメ需給の話題が専門紙ばかりでなく一般ニュースでも取り上げられる昨今。普段、比較的安価かつ安定的に購入できる時には、ほとんど気にとめられない存在で、だからこそ、品薄&値上げ情報には敏感だ。昔ほど量を食べなくなったとはいえ、主食であるコメの需給・価格動向は、消費者にとっては、わりと切実な問題だ。
銘柄米産地の天候や降水量、インバウンドも含めコロナ後の需要回復がどこまで進むのか、など気になる中での我が家のコメ作り。今年は登熟期と高温期の重なりを極力減らそうと「8月中旬以降に出穂となるよう6月に移植を」との県の栽培指針に真面目に従う方向で計画を立てていた。
ところが。
4~5月の気温が例年よりも高かったためか、苗代では例年より早めに苗が生長。苗の世話をしていた親は「いつ植えるのか?」(早くやれの意)と圧力。近所で、どんどん田植えが進む中、酷暑の去年が2等(乳白米)だったので、今年は雪辱のため6月に植えたいと説明するも「今さら1等とか2等にこだわってんの?」という調子。
結局、当初の方針を変えて、親を安心させる意味もあり、今年こそ40度超の猛暑日などならずに、普通の暑さでおさまってほしいと祈りつつ、5月下旬に植え終えた。