乳滴/2024年9月1日号
配合、値下げ幅に期待
配合飼料価格に大きな影響を与えてきた為替相場だが、7月前半に一時160円台まで進んだ円安が反転し、直近では140円台前半まで戻している。シカゴの穀物相場もトウモロコシは、6月は450㌣/㌴前後だったものが、米国産の豊作等により7月26日以降、400㌣/㌴を下回って推移。大豆ミール(粕)も6月の1㌧当たり400㌦が300㌦前半に低下するなど、原料相場は軟化している。このため、9月下旬に発表される第3四半期(10~12月)の配合飼料価格は値下げの情勢にある。
配合飼料供給安定機構によると、配合飼料価格(工場渡し・全畜種加重平均)は、急騰前の令和2年9月の6万5638円/㌧から本年6月の9万4765円まで約1.5倍弱まで急騰したまま、高止まりの状況が続き、酪農経営を苦しめている。
本年1月以降の乳配でみると、1~3月期(2800円値下げ)、4~6月期(4300円値下げ)、7~9月期(2750円値上げ)と推移してきた。本年度の飲用乳価交渉が学乳再開後の最需要期を迎えた中でも動きが見えないままであることや、ぬれ子・素牛等の副産物価格が低落。今後、光熱水費、ガソリン・軽油の更なる値上げが予想される中で、配合飼料の値下げ幅が大きいことを願う。