乳滴/2025年1月20日号
まずは「心構え」から
30年前の阪神淡路大震災。関東在住だった私は普通に出勤したが、我々の生活は常に大災害と隣り合わせという危機感を覚えた。飲料水・乾パン・乾電池などを買い置きすることが習慣になった。
東日本大震災は14年前。酪農会館で大きな揺れを何度か感じ、その度外に避難。JR等鉄道各社が止まり帰宅不能に。家族が勤める都内ホテルに泊めてもらおうと歩いて向かう。道路は大渋滞。当のホテルは既に満室(宴会場の赤いカーペットに毛布が並べられて、帰宅難民を受け入れていた)。結局夜半に動き出した私鉄で最寄り駅まで行き、そこから徒歩で自宅に向かい(13㌔)明け方頃帰宅。以来、通勤はリュックと運動靴、飴・ナッツ等の行動食を常時携行するようになった。
5年前の2月末、新型コロナ感染拡大防止の一環として、学校は3月から休校としてほしいと首相が発表。学乳が急になくなり、業界は需給調整に奔走させられたが、巣ごもり消費とやらもありなんとか乗り越えた。
今年は正月早々、日向灘の地震で南海トラフ地震への関心が高まり、気象庁は富士山など大規模噴火に備えて降灰予報を導入するとの報道があった。「そんなことは起こらないと思う」ではなく「あり得ること」と肝に銘じ、備えておきたい。