乳滴/2025年1月10日号
雪とのたたかい

初日の出は氷点下ながら風もなく穏やかな元旦だった。師走以降乾燥した晴天が続き、三が日の天気予報では火の元に注意を呼びかけていた。ただし、これは関東地方限定の話。
年末年始の天気図は完全な冬型で、東北・北陸地方の山間部、西日本の日本海側は断続的な降雪があり、除雪・雪下ろしといった終わりの見えない重労働が続いている。豪雪に見舞われた各地で雪の事故のニュースが相次いでいる。
あると便利な除雪機は小型でも大馬力なので、取り扱いを誤ると重大事故になる。消費者庁によると、2022年度までの10年間で除雪機による死傷事故は38件、このうち25件が死亡事故で、その多く(25件中21件)が、使用者の誤使用・不注意によるもの。
対策として▽安全機能を無効化しない▽エンジンを掛けたまま離れない▽人が近くにいる時は使用しない。障害物に衝突しないよう注意する▽雪詰まりを取り除く際はエンジンを切り、雪かき棒を使用する▽屋内や換気の悪い場所ではエンジンを掛けたままにしない――と注意を呼びかけている。刈り払い機やチェーンソー、管理機等エンジン物に共通の注意点といえる。
冬の降雨・降雪は春以降の農産物の育成には必要だが、あくまでも適度な量であってほしい。